看取りケアプランの書き方におけるポイント3選 ~トータルペインや家族への配慮の重要性~

【看取りケアプランの書き方ポイントその2】相手の課題と希望を加味する

 

「課題を解決のためにどうするか」という視点

 

たとえば生活上の本人の不快感や痛みの軽減のためにできることは、清拭や体位交換、マッサージ、寝具を調整するなど、いろいろな方法があります。

睡眠がとれないという場合にも、背景は痛みや不安があるかもしれません。

他にも、本人が明かりをつけて眠っていた人だった、などと家族から情報があれば援助法としてケアプランに取り入れていきます。

その課題に際して、どのように解決するかを細やかに記載していくのです。

 

「希望を実現するためにどうするか」という視点

 

また、中には「外出をしたい」「孫に会いにいきたい」など具体的な希望がある方もいますから、現在の状態や環境資源の中で、どうやったら実現できるのかがプランのひとつになります。

最期のときが近づくにつれ、身体の状態は変化していくので、ケアプランの内容を柔軟に内容を変更していくことが必要になります。

 

「visiting nurse」の画像検索結果

画像出典:genesishealth.com

 

【看取りケアプランの書き方ポイントその3】家族への配慮も組み込む

 

どのような場所での看取りであっても家族の負担は大きいものです。

看取りの告知から、最期の時を迎え、亡くなられた後と、家族は身体的にも精神的にも疲労が続きます。

対象となる方に何かをしてあげたいという希望がある場合は、看護師から具体的な援助法を伝えるなど、家族の希望を叶える方法がないかを記載しておくと良いでしょう。

ケアプランに記すことで、家族も看取りを受けとめていく機会となります。

また、家族間の問題や、経済的な問題など看護師としては踏み込みにくい部分もありますが、場合によってはケアプランの中に取り入れ、必要な職種に繋ぐなどの具体的な援助を行います。

 

「nurse talk family」の画像検索結果

画像出典:reidhealth.org

 

看取りケアプランの書き方ポイント まとめ

 

看取りのケアプランは答えがひとつではないようです。

最期までの時間を豊かに過ごせる方法を相手の立場にたって考え、寄り添っていくことが大切ですね。

※参考①→ナースのヒント:ターミナル期における看護・介護ケアとプラン作成のポイント

※参考②→ナースのヒント:終末期の患者・家族に対する看護計画と適切なケアの実施

※参考③→在宅での看取りに関する手引き

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