訪問看護と病院看護の悩みの種の違い5選~どちらか一方に関わっている方はぜひ比べてみてください!~

 

高齢化が進み、今や病院の中だけでなく在宅での看護も重要なものになってきました。

これからの時代には病院と在宅の看護をどのように組み合わせていくかが問われてくると思います。

そのためには病院看護と訪問看護の違いを知っておく必要があります。

今回は訪問看護と病院看護の悩みの違いについてまとめてみました。

病院、在宅、どちらで働いている看護師の方に見ていただきたいです。

 

 

画像出典:gracehealth

 

 

【訪問看護と病院看護の悩みの種の違いその1】生活全般に対しての支援

 

病院看護の場合:病気を治す

 

病院看護では目的が治療なのですから、制限された生活であっても病気を治すためですから、患者さん自身も良くなるように努力されます。

 

訪問看護の場合:快適な生活を送る

 

しかし、訪問看護を受ける患者さんはある程度の病状が良くなっても、治癒を目指すことが厳しい方が多くいらっしゃいます。

ですから、治療を目的とするのでなく、患者さんがどのような生活が送りたいのか、快適な生活を送るためにはどうすれば良いのかということが看護する上での一番の課題になり

ます。

患者さん本人がしたいことに関しては、リスクがあってもできるだけご本人の意向に添って支援をします。

 

【訪問看護と病院看護の悩みの種の違いその2】期間が決まっていない療養に対しての家族への支援

 

病院看護の場合:期間が決まっている

 

病院看護ではある程度、治療の期間が決まっています。

 

訪問看護の場合:期間が決まっていない

 

訪問看護では療養期間は決まっていません。

現状を維持することがベストであって、今後起こってくる問題は山積しています。

合併症や感染症などです。

当初、在宅療養をするあたり、覚悟を決めてご家族もサポートすることを決断されます。

しかし、患者さんが在宅に戻り、療養生活を始めると考えておられたより負担が大きく、ご家族自身が心身ともに疲れ果ててしまうことも多くみられます。

事前にご家族には在宅療養の大変さを説明し、ご家族の状況もお伺いするのですが、家事、仕事、育児の両立、介護者が高齢者の場合などご家族の負担は大変なものです。

それを支えなければなりません。

 

画像出典:happyviews

 

【訪問看護と病院看護の悩みの種の違いその3】訪問看護は他職種とのチームケア

 

病院看護の場合:同じ病院内の職員との連携

 

病院看護でも他職種との関係はありますが、同じ病院の職員ですので、摺り合わせもしやすいといえます。

 

訪問看護の場合:ケアマネジャー、訪問介護等福祉系の方との連携

 

訪問看護では他職種といっても、ケアマネジャー、訪問介護等福祉系の方との連携が必要になるわけです。

訪問看護が必要な患者さんは医療ニーズがあるので、訪問看護がリーダーシップをとって、サポートしていかなければならないことが多くあります。

誰にでもわかりやすく、連携をとってサポートするために工夫が必要になるのです。
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