正しい体位変換の方法とは〜3つのシーンに分けてご紹介します〜

【体位変換の方法】 仰臥位から座位・端座位

 

(1) 確認事項

 

この動作を行うには、寝返るのに十分な空間を確保していることが必要です。

膝から殿部までの距離は、殿部からベッドの端までと概ね同じ距離を保ってください。

また、てこの原理や頭を上げること、健側の上肢、下肢、腹筋を使うことで動作がスムーズになります。

ただし、障害や虚弱の高齢者には難しい場合もあります。

また利用者全員に吐き気やめまいがないか、確認が必要です。

 

褥瘡原因寝たきり

画像出典:athome-kaigo.jp

 

(2) 仰臥位からの一部介助

 

  • ①両下肢を支え、ベッド端から両足が少し出るようにします。
  • ②利用者の頸部へ腕を差し込み、利用者の肩甲骨周辺を支えます。
  • ③片手で利用者の前腕(肘・手首の中間)を軽く押さえ、ゆっくりと状態を起こしましょう。
  • ④下肢を整え、床に足底が着くように支えます。

 

画像出典:blog.canpan.info

 

(3) 側臥位からの一部介助

 

  • ※麻痺側を上にした側臥位になります。
  • ①曲げた両膝を引き寄せ、ベッドの端に両足を位置します。
  • ②介護者は、利用者の麻痺側の肩と腕を前方に保ちながら頭を持ち上げます。(または、利用者の健側の肘をてこにして、麻痺側の肩甲骨を支えます。)
  • 同時に、両足を下ろし、健側の肘と前腕・手掌を使って状態を徐々に起こします
  • (麻痺側を支えていた介護者の手を利用者の健側前腕に移動し、軽く支えます)。
  • ③介護者は、肩から手を離し、骨盤を下方または後方に押し、起き上がらせます。膝は利用者の下肢を支えましょう。

 

体位変換のコツ、側臥位

画像出典:kaigo.osweb.jp

 

体位変換の方法〜まとめ〜

 

利用者にとって、移動すること・座ることは、自立を図るための一段階です。

介護者は、次への動作につながる介助が求められています。

利用者がベッドから転倒してしまうような危険性を回避したりベッドから車イスへ移乗できるように、麻痺や痛み・環境に配慮しながら、安全・安心を保つよう心掛けていきましょう!

 

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