新人看護師の教育方法として多くの施設で採用されているプリセプター制度(プリセプターシップ)。
施設によってその方法は様々ですが、長い施設では約3年の間、パートナーとして一緒に過ごすことになります。
そんなプリセプター制度とうまく付き合うポイントを、自分自身の経験を交えながら、新人側、先輩側と分けてまとめてみます。
1. そもそもプリセプター制度って何?
プリセプター制度とは何なのか、そのメリットとデメリットを解説します。
1-1 プリセプター制度の定義
プリセプター制度とは、プリセプターシップ(Preceptorship)という教育方法であり、
「新人看護師(プリセプティ)に対して、一人の指導者/先輩看護師(プリセプター)がある一定期間、マンツーマンで意図的、段階的、系統的な指導を行い、新人の能力育成を図る教育方法である」
とされています。
現在では多くの病院で新人看護師の教育法として採用されています。
画像出典:mwsu.edu
1-2 プリセプター制度のメリット
何と言ってもマンツーマンで指導を受けることができるのは最大のメリットです。
基礎看護技術から日常の業務など様々なことを素早く学ぶことができます。
自分の教育担当者が決まっているということは本当に心強いものです。
目標の設定や客観的な評価、業務のフォローはもちろん、メンタル的な部分でのサポートも大きな役割です。
また新しく配属された部署での人間関係の構築のきっかけにもなってくれます。
1-3 プリセプター制度のデメリット
マンツーマンでの指導であるが故のデメリットもあります。
まず上手く人間関係が築けるかが最大のポイントになります。
人間対人間での関わりであるため、明らかな性格の違いなどで、スムーズな関係が築けないとこのシステムは成立しません。
結果的に新人看護師の離職につながる事や、場合によってはプリセプターの離職という事態も起こってしまいます。
また、新人看護師の教育をプリセプターだけに任せる形になってしまうのも良くありません。
プリセプター制度は新人看護師とプリセプターのマンツーマンの関係ではありますが、それを取り巻く部署全体で情報を共有し、サポートしていかなければ十分な効果は発揮できないでしょう。
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