あなたはきちんと看護計画を立てられていますか?
看護計画は、看護業務を行う上で欠かせないものでありますが、その看護計画について真剣に考える機会は、看護師となってからなかなか無いのではないでしょうか。
今回は看護計画とは何か、改めて考え、書き方のポイントをご紹介させていただきます。
画像出典:nursetogether.com
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「看護計画」とはどんなもの?
まずは、看護計画とは何か?ということ。
看護計画って学生の時に習って以来改めて振り返ることもあまりありませんよね?
看護計画とは何かを振り返っていきます。
看護計画ってなに?
看護計画とは、簡潔に言えば、文字通り「看護師が業務を行う上で作る計画書」です。
その人の状態に合わせてどのような看護を展開するのか、目標を長期と短期で立てて、看護を計画していきます。
長くても1週間ほどで評価修正を繰り返し、退院までその計画書を基準として看護を展開していきます。
標準看護計画と基準看護計画って違いがあるの?
よく、インターネット上の質問にも寄せられるのがこの標準看護計画と基準看護計画の違いです。
ただし!
これ、実は違いはほとんどありません。
そもそも標準看護計画(基準看護計画)とは、多忙な看護師でも簡単に看護計画が立てられるいわゆるテンプレートみたいなものです。
その病院ごとに看護計画の基本的な内容が記載されているものがあって、そこから患者の個別性に合わせて修正していくことが多くなるかと思います。
その病院によって基本となるものを基準看護計画とか、標準看護計画という呼び方をしているものです。
そのため、標準看護計画=基準看護計画である理解しておくと分かりやすいかと思います。
なぜ看護計画を立てるの?
それでは、なぜ看護計画を立てるのでしょうか。
業務に必要だからと言ったらそれまでですが、看護計画を立てる理由は大きく分けて2つあります。
【看護計画を立てる理由】その1.患者をしっかりと観察するため
患者を観察するとき、病名が分かっていても患者それぞれに個性があります。
そのため、みんなが一貫して同じ項目を観察できるよう、その観察項目を示唆するためにも看護計画を立てる必要があります。
これによってみんなが同じ目線で患者を観察することができます。
【看護計画を立てる理由】その2.看護の実践面を共有する
2つ目は看護を実践するうえで、その情報や方法を共有することにあります。
看護計画は看護師だけでなく、患者にも提出しサインをもらうため、患者の目にも触れます。
自分に対する看護はどのようなものか、患者、看護師、看護師間で共有をしていくことでより良い看護実践が行えると感じています。
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