コミュニケーションの難しさの背景は様々です。
中でも「失語症」は脳の損傷によって起こります。
しかし、何かと周囲から誤解をされやすい言語障害。
今回はそんな誤解を解くべく、「失語症」の概要と、看護におけるコミュニケーションのコツをお伝えします!
画像出典:rsaude.com.br
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「失語症」は脳の障害
「失語症」は脳血管障害の他、頭部外傷や脳腫瘍などによって、脳の言語に関わる部位を損傷することによって生じます。
稀に失語症は心の病気であるという記述を見かけますが、誤りですので注意しましょう。
画像出典;img.medscape.com
「失語症」は言葉の4つの側面の障害を受ける
「失語症」は、
- ・聞く(聞いて理解する)
- ・話す(話して伝える)
- ・読む(声に出して読む、読んで理解する)
- ・書く(正しい文字を書く、書いて伝える)
といった、ことばの4つの側面が、多かれ少なかれ障害されます。
損傷の部位や、範囲、年齢などによって、重症度や回復の程度は異なります。
日常生活上は殆ど問題のないレベルから、慣れ親しんだ家族でさえコミュニケーションがとりにくくなることも。
また、その方の社会的背景によっても生活への影響は異なります。
特に働き盛りの世代では、復職を視野にいれたコミュニケーション能力の改善が求められるからです。
失語症にはいくつかのタイプがある
脳のどの部位を、どの程度損傷したかによって、「失語症」のタイプや重症度が異なってきます。
中には、相手の話をよく理解しているにも関わらず言葉が出てこない方や、
よく話していても、まとまりがない上に、相手の話を理解していない方もいます。
▶ 次ページへ:失語症の方とのコミュニケーションの方法とは??
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