うつ病の初期症状とは〜早期発見の為のポイントをお伝えします〜

 

年々増加傾向のうつ病

一生のうち、10人に1人はかかると言われています。

厚生労働省によると、2014年のうつ・躁うつ病の患者数は111万人にものぼります。

うつ病の増加は、自殺者数の増加にもつながっていきます。

今回はうつ病の初期症状をあげ、早期発見を目指していきます。

 

うつ病、初期症状

画像出典:statnews.com

 

うつ病の初期症状のサイン

 

主に、身体的症状精神的症状に分かれます。

 

身体的症状

 

1.不眠

・寝つきが悪くなる

・どんなに疲れていても寝付けない

2. 朝起きられない

・不眠のせいもあるが、朝に布団から出るのが困難になる

・重症化すると、昼まで起きられない等、日常生活に支障が出る

3.食欲低下

・何か食べたいという欲求がなくなる

・重症になると、味覚に障害がでる

4.疲労感が大きい

・不眠や食欲低下が関係している

・いつもだるそうにしている

・日内変動がある(午前中は元気がなく、午後になると活動的になる)

5.肩こり・腰痛

6.性欲減退

7.動悸や便秘、下痢

 

うつ病、初期症状

画像出典:theconversation.com

 

精神的症状

 

1.無気力

・仕事面や自分の好きな事でさえも、やる気がおきなくなる

・重症化すると家に引きこもりがちになる

2.自己嫌悪

・自分を責める気持ちが強くなる

・自己嫌悪→生きる価値がない→自傷自殺願望

3.集中力低下

・思考力の低下により、物事に集中して取り組めなくなり、場当たり的な行動しかできなくなる。

4.思考力の低下

・考える能力が低下するため、物事を計画的に進められなくなり、仕事や人間関係に影響を及ぼす。

・自己嫌悪やイライラの原因になる。

5.気分が晴れない

・何事にも面白いと感じられなくなる

・いつも落ち込んだ気持ちに支配される

・重症化すると死にたいという衝動に駆られることがある

6.決断力の低下

・思考力の低下が起因する

7.うまく話せない、口数が減る

・思考能力の低下により、言葉がまとまらず自然に口数が減る

・自己嫌悪や気分が晴れない原因になる

8.些細なことでイライラする

・普通であれば気にしないことも、いつまでもイライラする

・怒りの感情をコントロールできなくなり、他人とトラブルを起こしやすくなる

 

うつ病チェック

 

ネット上で、うつ病のセルフチェックができるサイトがいくつかあるのでご紹介します。

ご自身で気軽にチェックできるのはありがたいです。

 

一般社団法人日本うつ病センター

病院検索のここカラダ

こころのスキルアップトレーニング

メンタルナビ

MSD

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