【体験談】看護師経験7年の現役訪問看護師が語る訪問看護の魅力

 

本記事では、匿名希望の現役訪問看護師さん(仮名Eさん、30代・女性)による体験談をご紹介します。

Eさんは、看護師の経験を7年詰んだ後、訪問看護のリハビリ部門に転職しました。

看護師経験を十分に積んでからの転職で、Eさんは何を思うのでしょうか?

訪問看護師に転職して良かった点」をテーマとしたEさんの体験談で、より具体的な訪問看護のイメージを持ちましょう!unnamed

 

訪問看護の前提として

工夫次第で時間制限の問題を解決できる

病棟勤務では、分単位、場合によっては秒単位で時間を短縮して行動しなければならず、複数業務を常に同時進行しなければなりません。

それに対し、訪問看護での業務は、そのとき目の前にいる一人の方に集中する時間的余裕があります

また、多重業務で作業を途中中断する必要もありません。

確かに、利用者さんの家から家へ移動する間は道に迷ったり遅刻したりしないよう時間に気を使うし、

限られた時間の中で必要なことをしなければいけないという時間的制限はあります。

ただし!

同じ時間的制限でも、訪問看護の場合は、基本的に業務の仕方次第で解決できるものです。

病棟ではどんなにベテランの方であっても他の手を借りないと回りきれない、ということは多くありました。

 

訪問看護師に転職して一番よかった点とは?

あきらめなくてもよくなった

ですから、訪問看護をしていて良かったと思った出来事を聞かれると、

病棟勤務時に経験した「歯がゆさ」を解消出来た時のことが思い浮かびます。

 

例えば、もっと時間をかけて丁寧に爪やすりをかけてあげたい、ゆっくりお話を聞きながら足浴したい、

本人のペースに合わせて離床の援助をしたい、満足いくまでゆっくり湯船につかってもらいたい…

 

こうした看護方法は、病棟ではやりたいと思っていても当たり前のように諦めなければいけなかったこと

しかし、訪問看護では自分の時間の組み立て方の工夫次第でいくらでも可能に出来ます

この点は、訪問看護の醍醐味であり、わたしにとって訪問看護に転職してよかったと思える点です。

 

 

特に思い出深いエピソードは?

患者さんの願いを聞き入れることができた

中でも一番印象に残っているのは、80代の女性の家に訪問した時のことです。

その方は軽肥満で糖尿病予備軍

医師からはお菓子禁止、運動励行、と指示があり、その管理のために訪問看護が入っている状況でした。

しかし、一人暮らしで甘いものを食べるのが一番の楽しみであるその方にとって、

医師からの指示は一方的なものと感じてらっしゃったようで、それを強要される気がして医療者全般に心を閉じてしまいデイケアにも参加しなくなっていました。

そこでその日はリハビリのメニューをとりやめ、ずっと悩んで緊張しっぱなしだった体をマッサージしながらお話を聞くことに。

また、医師から許可を得て、大好きなアイスを食べられるよう、食べる時間を工夫することを提案し、一緒に食べたりもしました。

すると、嬉しい、嬉しい、とポロポロと涙を流して自分の中で抱えていたことを次々と話してくださったのです。

そして、活気を取り戻してデイケアにも運動にも意欲的になり、お菓子のコントロールもできるようになってきました。

 

 

病棟勤務の経験が意欲につながる

その人にとって一番良い形を考える

病棟であれば医師の指示は絶対で、「体のことを考えてお菓子は禁止」が徹底されていた事例だと思います。

また、こういう方法もあると分かっていても、医師の指示に逆らうことはできないし、

例え医師から「少しなら(食べてもいい)・・・」と許可が出ても、彼女だけに話を聞く時間をとることはできなかったでしょう。

このように、病棟勤務の時に「歯がゆさ」を感じていた分だけ、訪問看護師になってからの意欲とモチベーションを持続させられているように思います。

 

まとめ ~訪問看護の業務は魅力的!~

まだ(訪問看護師として)駆け出しだからかもしれませんが、上記のように、日々「やっていて良かった」と思えることに出会えています。

その時目の前にいる人に、その時持つ全ての時間を捧げて看護を提供できる

そんな訪問看護の業務は非常に魅力的だと感じています。

今後も着実に仕事に慣れていくとともに、さらに個々人に合わせた看護をしていきたいと思っています。

 

 

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