【訪問看護師が看取りで注意していること③】家族の精神的ケアがもっとも重要!
家族の満足いくライフスタイルの確保も大切
高齢であるとはいえ、最愛の親の死について受け入れているつもりであっても、心の中では葛藤するのが当然です。
自分が寝てしまっている間に呼吸が止まっているのではないか、と夜間は特に不眠になる傾向があります。
家族の中の一人が責任を負うのではなく、家族ぐるみでサポートできる体制を構築しておくことが大切です。
昼間、他の家族がついておられる状況であれば、外出されることも気分転換には良いと思います。
できれば、家族の今までのライフスタイルを崩すことなく、介護ができればなお良いでしょう。
自分のライフスタイルを守ることに罪悪感を持つ方もいらっしゃいますが、患者さん以上に家族が後悔しないように自分のことをすることは悪いことと思わないように精神的サポートが必要です。
介護がきちんとできていなくても労いの言葉をかけ続ける
また、介護に不慣れな家族は何かときちんとできていないことがあって当然です。
オムツがうまくつけられず、汚染してしまったり、時間が決まっている投薬を忘れていたり。
これはきちんとしてもらわなければと思うこともありますが、家族には常に労いの言葉をかけるようにしましょう。
「困っていることはないですか?」とか「オムツの交換大変ではないですか?」とか言いながら、家族から相談をしてもらえるように誘導して、指導するという方法もあります。
また、あまりにもできないことが多い家族の担当になった場合、1日1回のケアについては、訪問看護で引き受けてしまうという方法もあります。
画像出典:vnaalbany.org
訪問看護師が看取りで注意していること まとめ
訪問看護師のサポートの仕方一つで、患者さん本人もそして家族も後悔しない最期を迎えることができると言っても過言ではありません。
その人らしい最期を演出できるのは精神的にも身体的にも大変ですが、訪問看護の仕事の中では一番のやりがいのある仕事です。
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