病棟勤務と訪問看護の違いを痛感した転職後の1年間。
最初は何をするにも時間をかけてしまって、1件の患者さんが終わるとぐったりしていました。
1年目のことは、何年訪問看護を続けていても、鮮明に記憶に残っています。
今回は中でも、訪問看護転職後1年内に抱えていた悩みについてご紹介しますので、ご参考にしていただければ幸いです。
画像出典:nursingtimes.net
【訪問看護師転職後早期の悩み1】看護技術の未熟さに悩む
「看護師11年目で転職」という技術への自信
私は看護師11年目に訪問看護へ転職しました。
病棟での経験を11年したわけですから、看護技術に関しても少しは自信を持っていました。
一人で訪問し、相談する相手もすぐにはいない状況ですので、少しは自信を持っていないと訪問看護へ転職しようという気持ちにはなっていなかったと思います。
訪問看護では、技術への自信だけでは乗り切れない部分があった
しかし、、、訪問看護に転職してから、看護師になったばかりの新人と同じ気持ちになりました。
自信のあった看護技術ですが、採血にしてもチューブの交換にしても、今まで病棟で何度となく経験したはずなのに、誰にも頼れないというプレッシャーだったのか、うまくいきませんでした。
「看護技術は技術があるというだけでは上手くいかない部分もあるんだ。」
いくら技術があっても、利用者さんの前でうまくいかなければ意味がありません。
自信があった分、その怖さを体感したのは1年目の大きな気づきでした。
※参考記事:【体験談】訪問看護業務でしでかした失敗2選! 患者さんのケアだけに必死になった結果・・・
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【訪問看護師転職後早期の悩み2】 患者さんと家族間の信頼関係の構築に悩む
看護技術だけではなく人となりを見られるのが訪問看護
訪問看護では、病棟で勤務しているよりも一人の患者さんとの関係は近く親密になります。
しかし、裏を返せば信頼してもらうまでには時間がかかる。
看護技術だけではなく、人となりを見られているのです。
相性もあると思うのですが、なかなか信頼をしてもらえない患者さんを担当した時には、本当に暗い気持ちになりました。
そう思ってしまうとまた萎縮してしまって、ミスをしてしまうことに…悪循環が起こってしまいます。
信頼関係構築のために真剣に悩むことが大事
しかし、仕事に真摯に向き合えば、きっと信頼関係が築けると頑張るしかありません。
一度信頼関係を築くことが出来れば、一転して楽しくやりがいのある仕事に変わります。
真剣に取り組んでいればいるほど、そして悩めば悩むほど、その喜びは大きくなることを学べた1年目でした。
まずは、とにかく自分の未熟さを認めて真摯に向き合うことが大事だと思っています。