精神科病院における閉鎖病棟
閉鎖病院:精神科特有の病院
『閉鎖病棟』は精神科特有の病棟となってきます。
閉鎖病棟は鉄格子のイメージがありますが、時代とともにそういった施設は数少なくなっています。
当院もつい最近まで鉄格子がありました。
病院が新しく建設されたと同時に、鉄格子はなくなっています。
刑務所にある牢屋のような感じで、鉄格子から患者様の手が伸びている光景を目の当たりにしたときは、カルチャーショックを受けてしまいました。
そんな一種独特の閉鎖病棟で働く看護師の役割は、ズバリ偏見をなくすことだと、私は強く考えます。
鉄格子の話に戻りますが、誰でもあの鉄格子が目に入ってくれば、偏見の目で見てしまうのは仕方のないことです。
精神疾患は誰にでも起こる可能性がある
精神疾患はいつ誰がかかっても不思議ではありません。
ほんの些細なきっかけから、精神症状が出現してしまうのです。
「精神科医.は入院している患者様を自分の家族だと思いなさい!」と、よく口にしています。
偏見があったら、自分の家族を邪険に扱う人はまずいませんからね。
心理の世界では、人間は一生をかけて成長し、死ぬ直前まで可能性を持ち続けているといわれています。
精神症状が出現していても生身の人間です。
成長と可能性に目を向けて偏見をなくし、その人の自立支援に携わっていくことが、閉鎖病棟の看護師の役割なのではないかと思います。
画像出典:i.huffpost.com
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