訪問看護ステーションに転職する時に失敗しないためには?  〜訪問看護特化の人材紹介会社に聞きました!〜


 

「在宅医療」が脚光を浴び、訪問看護師数も着実に増している昨今。

今は在宅に関わっていない看護師でも、「〇〇歳あたりで挑戦してみよう」「いいところがあれば転職したい」「何をやっているのかだけでも情報収集しておこう」と思われる方が増えてきている/増えていくことかと思います。

 

では、実際に「訪問看護に転身しよう!」と思ったときに気になること。

それはやはり、自分に合う訪問看護ステーションが見つかるかどうかですよね!

 

そこで今回お話を伺ったのは、訪問看護ステーションの採用担当者としてのご経験をお持ちで、現在は現役の訪問看護師メンバーと共に訪問看護に特化をした人材紹介をしている在宅医療支援機構の一和多義隆(いちわた よしたか)代表です。

 

・訪問看護ステーション選びのポイントとは?
・オススメの人材紹介会社とは?
採用面談で気をつけている点とは

 

今回、こういった質問をぶつけてみると、本当に丁寧にお答え頂けました。

訪問看護に少しでもご興味がある方は是非ご覧ください!

 

訪問看護、転職

在宅医療支援機構代表 一和多 義隆さん

 

一和多義隆さんのバックグラウンド

 

——一和多さんのご経歴について伺っても宜しいでしょうか?

 

都内の訪問看護ステーションにて、採用・人事・広報といったバックオフィス業務全般の担当をしておりました。

その後、訪問看護の業界における人材不足と、既存の人材紹介サービスに対する問題意識を持ち、同様の意識を持った看護師メンバーと共に在宅医療支援機構を設立しました。

 

訪問看護ステーション選びで失敗しないためのポイント

 

――訪問看護事業所での採用担当者の目線を持ちながら人材紹介サービスを提供しているということなのですね。そんな一和多さんにズバリ聞いてしまいますが、看護師が訪問看護ステーション選びで失敗しないためのポイントはどのようなものでしょうか?

 

様々な訪問看護ステーションがある中で、自分に合う事業所を自分の目で確かめる」ことではないかと思います。

一言で「訪問看護ステーション」といっても、その運営体制は実に様々です。

また、大半の看護師さんが働いている病院や診療所との大きな違いとして、訪問看護ステーションではその3割以上が営利法人運営によるもので、医療以外の異業種を本業とする団体が参入をしている点も大きな特徴です

そのような様々な訪問看護ステーションがある中で、本当にご自身に合う事業所を見つけるためには、結局のところ、訪問看護ステーションに足を運び、そちらで働かれている方の声に耳を傾け、ご自身の目で提供されている看護を見て、事業所の雰囲気を肌で感じる他にないと思います。

 

私は現在、訪問看護に特化した人材紹介サービスを提供しておりますので、訪問看護を検討されている方に事業所の紹介をしているのですが、採用エントリーをする前に必ず複数のステーションでの事業所見学や同行訪問見学をして頂いております。

その際、お給与や休日日数といった雇用条件の面をご案内することは簡単です。

しかし、本当にその方に合った、より良い働き方のできる職場を見つけるためには、私たちから最大限のアドバイスやサポートをさせて頂くだけではなく、やはり最終的にはご自身の目で、時間をかけて、複数の事業所を比較検討しながら決めていく必要がある感じています

 

――訪問看護の転職活動において、事業所見学以外にやっておいた方が良いことはありますか

 

見学に続いて、こちらもすごく当たり前のことではあるのですがまずは現在訪問看護で働かれているお知り合いを探してみてはいかがでしょうか?

学校の友達に連絡を取ってみても良いですし、院内で紹介をされる訪問看護の実習に参加をしたり、院外での様々な看護師が集まる学会やイベントに参加をしたりするのも良いと思います。

 

数多くある訪問看護事業所の中から比較検討をするためのお手伝いをするのが私ども人材紹介会社です。

ただ、実際に訪問看護の現場で働かれているお知り合いや、現在訪問看護での管理者業務をされているお知り合いがいる方であれば、人材紹介会社へ相談をする前に、まずは訪問看護の現場を知っている方から詳しくお話を聞いてみて頂くのが良いと私は思っています。

逆に、うしたお知り合いが見つからない方や、お知り合いを作る・探すための時間が取れないといった、人材紹介会社を利用して、担当者としっかり相談を重ねつつ転職を進めた方が、良い職場にめぐり合う可能性が高まるのではないかと思います。

 

――オススメの人材紹介会社の選び方などはあるのでしょうか?

 

人材紹介は会社単位というよりも、担当者次第で対応が大きく変わる印象があります。

では、良い担当者はどういった方なのかと言えば、その業界知識や業界の動向に精通しており、焦らせずに時間をかけた丁寧なコミュニケーションを取りつつ、転職者や事業所側とも信頼関係をしっかりと築いていける方ではないかと思っています。

 

私個人の考えですが、自分に合ったより良い職場を見つけるためには、給与がいくら、休日の日数がいくら、福利厚生が良いか悪いかといった条件面だけでのマッチングでは不十分で、そこに加えて職場とのカルチャーが合っているか人間関係が合いそうかといった点も加味しなければなりません

そして、それが本当の意味での転職の「成功」に繋がると思っています。

 

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