現役訪問看護師にキャリア相談ができる「環境づくり」とは
―—自己分析や転職先の希望について、整理がついていない方も相談にいらっしゃると思うのですが、そうしたときはどういった面談をされますか?
弊社の大きな特徴の1つとして、「現役の看護師メンバーがいる」という点があります。
この点を活かし、求職者との面談では、必ず営業担当と看護師メンバーが混合で「2対1での面談」を行います。
弊社の営業担当は、日々様々な訪問看護事業所をみて回っており、看護師メンバーは現役の訪問看護師として自身で訪問看護の現場をまわっている人間です。
こうすることで、たとえば現場関連で悩んでいる方の場合は営業担当というより看護師担当が、訪問看護事業所の情報に関する悩みを抱える方の場合は営業担当がメインでお話するといったことが可能になり、訪問看護に不安や不満を抱える転職者の多様なお悩みに対応することが出来ます。
未経験の方や利用者さんのお宅に単独で訪問をして看護を提供することに抵抗感を覚える方が多い訪問看護の業界ですので、転職でのサポートのみならず、訪問看護の魅力や働き方をキチンとお伝えしたいと考えた結果、このような面談体制となりました。
――2対1でしっかり対応してくださるのは素晴らしいですね!
私個人としては、「各々の得意分野を活かしたい」という想いが強いです。
やはり看護業務の経験が無い人間が看護に関わる部分についてあれこれと口を出すのはなにか違うような気がしています。
また、もし自分が看護師だったら違和感を覚えるだろうなと思っています。
ですので、看護のことはしっかりと看護業務を実践している看護師に話してもらい、逆に訪問看護事業所のことは一番事業所を見て回っている担当者が話すべきだと思うので、お互いが足りないところを補完し合える形を理想としています。
業界の姿をある種客観的に見てきた一和多さんが思う訪問看護の魅力とは
――最後に、一和多さんが感じる訪問看護の魅力について教えて下さい!
私は看護師ではなく、しかも訪問看護ステーションで働く以前がまったくの異業種からの転職でした。
ですので、正直、医療業界については全くの素人でしたし、今でも日々たくさんの勉強が必要だと感じています。
そんな私が初めて訪問看護の現場に同行をさせてもらった際に見た、高齢の利用者さんが自宅で安心してリラックスされている姿や、同行で連れて行ってくれた看護師さんと利用者さんとの信頼関係のようなものが凄く印象的でした。
その時の利用者さんというのが凄く可愛らしい高齢のおばあちゃん。
しかも、その時の看護師さんが翌週に訪問をした際に「今日はあの子は来ないの?(なぜか女性だと思われていたらしいです(笑)」と仰っていたらしく、その話を聞いた時に凄く嬉しかったことを覚えています。
その後、たくさんの看護師さんとお話をさせて頂くようになり、このような感動や喜びは、私が非医療職の人間だから感じ得たという訳ではなく、病院でバリバリ働かれていたような看護師さんも同様に感じられる訪問看護の魅力だと知りました。
今後のキャリアアップのため、いまの病院勤務に違和感があるから、ワークライフバランスを整えたい等々、理由は人それぞれだと思います。
少しでも「訪問看護に興味がある」「興味を持てそう」という方は、お気軽に弊社までご相談を頂ければ幸いです。(完)
在宅医療支援機構について
在宅医療支援機構は、現役のステーション管理者や緩和ケア認定看護師らで構成される、看護師や訪問看護ステーションが抱える悩みごとを包括的にサポートする会社です。
訪問看護ステーションへ転職したい方はもちろんのこと、単純にご自身の適性をや、本当は自分がどのような道に進んでいきたいのかを整理する意味でも、一度相談してみてはいかがでしょうか?
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