本記事の目次
病院以外の看護師資格の活かし方4:治験コーディネーターとしての勤務
次に、治験コーディネーター(Clinical Research Coordinator)という職種をご紹介します。
「治験」と聞くと、二昔ほど前であれば、「実験?!」とのイメージも強かったでしょうが、今はそのような認識の人はあまりいないと思います。
治験は、新しい薬を開発し、実際に私たちが安心して使えるようになるまでの段階で必要不可欠なものです。
看護師としての業務@治験コーディネーター
コーディネーターですから、被験者としてではなく、治験を受ける被験者の方を始め、病院や製薬会社など、その治験に関わる機関の間で治験がスムーズに進むように調整していくことが役割となります。
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看護師として求められるスキル@治験コーディネーター
特に被験者においては、治験開始から終了まで長い期間では数ヶ月といったものもあるようなので、
被験者の体調管理・精神的サポートなど、きめ細やかな観察の目を必要とします。
もちろん、薬に関しての効果・副作用を含めた説明など、看護師として培ってきた経験が役に立つでしょうし、その都度勉強し大きくスキルアップできることでしょう。
「治験」という専門的な分野での活躍になりますが、仕事内容が変わっても、私たち看護師がその相手に質の高い看護を提供する、といった面は変わりませんね。
画像出典:wisegeek.com
病院以外の看護師資格の活かし方5:空港検疫官看護師としての勤務
空港には、具合が悪くなった搭乗者や来客者を看護・処置出来る施設が併設されていることが多いです。
ですが空港には、それとは別に、「海外からの渡航者・または帰国者が、感染症を持ち込むことを防ぐ」という任務を背負った仕事である検疫官看護師という職種も存在します。
看護師としての業務@空港検疫官看護師
仕事内容としては、サーモグラフィーで発熱があるかないかのチェックはもちろん、体調不良の訴えのある方には問診をしたり潜伏期間を考慮します。
看護師として求められるスキル@空港検疫官看護師
渡航者等にアドバイスをする上では、特定の感染症・感染症流行地域における知識も必要とされます。
過去の鳥インフルエンザの流行で、空港でパニックが起こった時にもこの検疫官看護師の活躍があったようです。
その他病院勤務とは異なる特筆点@空港検疫官看護師
なお、この検疫官看護師は厚生労働省から採用してもらい、公務員としての勤務となりますから、病院勤務とは雇用形態も大きく変わってくるでしょう。
難しい職業だとは思いますが、国民を守る大きな責任感とともに、何事にも代えがたい実績と経験に繋がることでしょう。
画像出典:grows-net.com
病院以外の看護師資格の活かし方〜まとめ〜
「看護師は病院で働くのが当たり前だ」
いいえ、決してそんなことはありません。
子育て中で夜勤が難しい人はクリニックが向いているでしょうし、バリバリ現場を経験して自分自身のスキルを高めたいという人ならば病棟勤務が向いているでしょう。
その人なりの目的と、自身のおかれた環境によって、病院以外の職場を選べる時代なのです。
「同じ看護師が、いろいろな所でそれぞれの役割と責任を背負って頑張っている!」
このように思いながら、私たち看護師は、どこにいてもこの仕事を選んだことに誇りを持ち、
強い責任感と向上心を失わず働いていきたいですね。
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