エンゼルケアとグリーフケアの関連性 ～「死と向き合うケア」という共通項～

 

エンゼルケアとグリーフケアの関連性について

 

「死と向き合う」という共通項：エンゼルケアとグリーフケア

 

同じ死に対するケアでありながら、患者さんに対しておこなう「エンゼルケア」と遺族に対しておこなう「グリーフケア」は別の物ではありますが、同じ患者さんの「死」に関連しています。

エンゼルケアを家族と共におこなうということは、グリーフケアにも繋がるとされています。

 

グリーフケアの第一歩がエンゼルケア

 

様々な死の形はありますが、エンゼルケアは、まずは患者さんの死と向き合うということになるのです。

大切な人を失った遺族の悲しみは、遺族にしか分かりません。

またその悲しみや悲嘆を変わりに受けることもできません。

しかし死の悲しみを乗り越え、日常生活に適応するためのケアであるグリーフケアの第一歩となるのがエンゼルケアなのです。

看護師にとっても、遺族に対しての関わりが持てる大切な時間です。

遺族とともに患者さんを最後にふさわしい状態に整えることは、一番近くで患者さんと関わってきた看護師にしかできません。

今後のグリーフケアの発展のためにも、私達看護師にとっても今一度、エンゼルケアに向き合う姿勢、意味を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

エンゼルケアとグリーフケアの関連性　まとめ

 

生があれば必ず死があります。

臨床の現場で、私達看護師は多くの死、命と向き合う機会が多くある特殊な職業であるといえます。

死というものは特別なものです。

その死の瞬間、命と向き合うということに、臨床での経験を積めば積むほど、慣れてしまうことがあります。

しかし命と向き合う仕事であるからこそ、死に慣れてはいけないのです。

エンゼルケアは看護師が患者さんに対して最後におこなう看護です。

決して業務の一環としてのエンゼルケアではなく、患者さんを偲び、自分自身の死への向き合い方、また命との向き合い方を忘れずに、看護としてのエンゼルケアを実践していきましょう。

 

今後グリーフケアについてもその必要性はより注目されていくと考えられています。

現在ではホスピスや終末期医療の分野において実施されている場合が多いですが、患者さんの死はそれ以外の医療機関でも多くあります。

患者さんの家族、遺族に対してのグリーフケアについても、今後我々看護師がおこなう看護となるかもしれません。

エンゼルケア、グリーフケアの目的や意味をしっかりと理解し、今一度自分自身のエンゼルケアについても考えてみましょう。

 

 

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