プライマリ・ケアにおいて、看護師の役割は重要になっています。
患者さんや家族の健康状態だけでなく、環境面や問題点の把握、他職種との連携についても看護師が担うことが一番うまくいくのではないでしょうか。
今回は、プライマリ・ケアにおける看護師の具体的な役割について考えていきましょう。
画像出典:buyemen.com
プライマリ・ケアにおける看護師の役割1:個人及び家族の健康を守る役割
まず考えられるプライマリ・ケアの外来機能の面では、質病予防や健康推進活動として、健康講座・育児講座の開催や相談に参加したり、以上の早期発見活動の介助として成人検診・がん検診・乳幼児、妊産婦検診を行うことが考えられます。
以下に代表的な役割を掲載したのでこちらもご参照ください。
- ・予防接種のマネジメントとして、予防接種のプログラミング、説明や指導
- ・電話や受付での緊急性の判断、受診のスケジューリング
- ・診療の補助
- ・高齢者の健康問題の対応として、引きこもり予防や認知症ケア
- ・家庭内虐待の発見・予防として、小児、高齢者の家庭内での虐待の発見と早期対応
プライマリ・ケアにおける看護師の働きがスケジューリングや認知症ケア、虐待の発見と早期対応まで幅広く必要とされていることがわかりますね。
▶ 次ページへ:プライマリ・ケアにおける看護師の役割その2って?
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