2. トイレ介助の方法とよりよい介助のコツ
(1) トイレでの介助方法
・性差の勘案
男性の排尿の場合、尿が便器内にきちんと排泄されるように立位の位置を確認し、必要があれば移動の介助をします。
女性の排尿ならびに排便の場合は、安定した座位を保持できるよう介助します。
・便座の高さ
便座の高さが不適合な場合には、補助具などで調整しましょう。
姿勢の保持を確かめたら連絡方法を確認し、ドアの外に出て待ちます。
なお、時間を見計らって声をかけることを忘れずに。
・排せつ後の注意点
排泄後は、陰部・殿部の始末ができたかどうか確認します。
洗浄した場合には、皮膚に水気が残っていないことを確かめます。
自力で排泄が可能であっても、排泄物の観察を必要とする場合には、便器洗浄の前に観察する旨を伝えておき、性状や量を確認してから流しましょう。
(2) ポータブルトイレにおける介助
本来ならば、トイレで行う排泄行為を居室で行うので、視覚はもちろん、音、臭いなどの配慮が必要となってきます。
特に多床室の場合は、他の利用者への配慮も忘れてはいけません。
ポータブルトイレ使用後は、直ぐに排泄物を捨てることを心がけましょう。
また、ポータブルトイレを利用する方は、肢体不自由や見当識レベル低下の場合が多いです。
動作の開始が危険につながるので、特に夜間は目が覚めているかどうかの確認が必要となってきます。
画像出典:toto.co.jp
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