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レスパイトケアの問題点と課題とは? 安心して任せられる環境作りを
先述したように、レスパイトケアのサービス提供のほとんどがショートステイのような施設系です。
ですので、普段、在宅で過ごしている要介護者にとって、環境が変化するため、
精神・身体両面に及ぼす影響は少なからずあります。
具体的には下記のようなものがあります。
- ・1度ショートステイを利用したものの、不穏になって帰ってきた
- ・しばらく食事を食べれなくなった
このような問題が発生すると介護する家族はどうなるでしょうか?
同じようなことが起きるなら自分でやったほうがましだと考え、
レスパイトケアを受けにくくなってしまう恐れもあります。
ですので、在宅でのケア方法や、一日のタイムスケジュールが極力保たれるよう、
家族との事前の話し合いや調整が必要になってきます。
家族が安心して任せられる介護を提供することが、レスパイトケアの大切なポイントです。
在宅介護に休みはない、休めないと思わせないことが必要!
在宅介護には終わりが見えません。
要介護者を施設に預け、自分が遊びに行くなんて、親戚に知られたら何と言われるだろうかな・・?
「気が引けてしまう」、「介護に休みはないに違いない」、という方はとても多いです。
しかし、介護する側が心身ともに健康で、前向きな気持ちでいなければ継続した介護は行うことはできません。
在宅介護の継続に自分たちのケアが必須であることををしっかり説明し、
理由を問わず休んでもらうことは必要です。
訪問看護、訪問介護、往診、デイサービス通所持、受診付き添いなどで、
家族に疲労の色が見える場合は早めにアプローチしていくことが必要です。
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