統合失調症の特徴
統合失調症の症状には、2つの基本タイプがあり、急性期には陽性症状が、慢性期には陰性症状があらわれやすくなります。
急性期(発病から1~数か月の期間)によくあらわれる陽性症状
妄想
実際にありえないと思えることを事実だと信じている
妄想に対して、説得・否定は効果がない
強く否定すると人間関係を悪化させることになるので注意
幻覚
五感に幻覚があらわれ、現実にはないのに、あるように感じる
多いのは幻聴で、内容は多様
命令する幻聴は、症状が重くなるとその通りに行動してしまうので注意が必要
思考の障害
考えがうまくまとめられず、支離滅裂になる
このような状態の時に人と接すると疑心暗鬼になって敵意を抱いたり、怒って興奮状態になることもある
慢性期にあらわれる陰性症状
感情の平板化
感情の起伏が乏しく、喜怒哀楽の表現がうめく出来なくなって、口数が減る
意欲の減退
意欲や気力が低下し、周囲に興味がなくなる
身なりにだらしなくなったり、風呂に入りたがらなくなる
自主性・自発性の低下
自分自身で考えて行動することが難しくなる
集中力・持続力の低下
根気や集中力の低下で、一度に2つ以上の事をするのが難しくなる
社会への適応困難
人づきあいが苦手になり、周囲の人との共感が得にくくなる
画像出典:vilmasylvester.com
関連する記事
うつ病の初期症状とは〜早期発見の為のポイントをお伝えします〜
年々増加傾向のうつ病。一生のうち、10人に1人はかかると言われています。厚生労働省によると、2014年のうつ・躁うつ病の患者数は111万人にものぼります。うつ病の増加は、自殺者数の増加にもつながっていきます。今回はうつ病の初期症状をあげ、早期発見を目指していきます。
うつ病の種類と予防法 ~うつ病への理解を深め、対策を立てましょう!~
『こころの風邪』とも言われるうつ病。ここでは、うつ病の種類とその症状についてまとめてみました。
双極性障害とは〜ストレスを感じている人は要注意です〜
双極性障害と書くと馴染みがないかもしれませんね。少し前までは『躁うつ病』と言われていた気分障害のひとつです。近年ではストレスを抱える若い人たちに双極性障害広がっています。そこで今回は双極性障害の症状・予防・治療法を紹介させていただきます。
適応障害とは? ~現代のストレス社会を象徴する障害~
適応障害という病気を知っていますか?言葉だけなら知っている方も多いと思いますが、一体どういった病気か詳しく知る方は少ないのではないでしょうか。そこで、適応障害とはどんな病気なのか、予防法・治療法を分かりやすく説明していきます。
海外でのACPの取り組み事例とは ex.「望ましいケアの優先事項(PPC)」「五つの願い」
ACPはもともと海外で始まった考え方です。今回は海外でのACPの取り組み事例についてお伝えしていきたいと思います。