OTEの書き方のポイントとは
Oは「何のために?」を考える
Oは観察項目ですから、患者さんの状態を表す項目が挙げられます。
- ・バイタル
- ・検査データ
- ・表情や発言
- ・疼痛
- ・食事の様子
などが書かれることが多いようです。
学会や院内で共通となっているアセスメントも場合によっては使われるかもしれません。
これらは何でも書けばよいというものではありません。
あくまでも必要な項目を選定します。
看護計画は立案で終わるものではなく、看護ケアの効果をみるために一定期間の実施後に評価を行うものです。
その際に目標を達成したかどうかを判断する基準となる項目を挙げてみると、精選されていくのではないでしょうか。
ひとつひとつの項目を「何のために観察するのか」の理由が的確にいえることが大切なのです。
TやEは、Oを基準に考える
Oで挙げた項目が望ましい状態になるようにはどうするか、そして、ならない場合はどのように対応するかを考えていくと整理されていきます。
たとえば「安全な経口摂取」という目標について考えると以下のようになります。
看護目標:誤嚥せず経口摂取にて食事をとれる |
O:食事中の誤嚥の有無(むせや湿性発声など)、経口摂取量、呼吸や表情、疲労度など、「誤嚥したかどうか」「安全に(安楽に)」食べられるとされる基準を書く。 |
T:とろみをつける、一口量を調整する、食具を工夫する、バイタルに異常がある場合は休憩をとる、などOで挙げた基準を維持したり、改善するにはどうするのか、もし異常がある場合はどうするのかを書く。 |
E:ゆっくり食べる、休憩をとる、などの本人や家族に注意したり学んだりしてほしいこと挙げる。 |
T,Eは誰がみても実施できるように具体的に書いておくことが大切です。
具体的に記載することで評価もしやすくなります。
参考記事:kangolabo.com
根拠を考えるクセをつける
OTEは理解したけど、それでもなんとなく曖昧になってしまう。
それは、まだ根拠をもって考えることができていないからかもしれません。
最初から簡単にできるものではなく、日々の知識や経験の元でトレーニングしていくことが大切でしょう。
焦らずに積み重ねていくことが看護の質を高めることに繋がります。
看護計画におけるOTEのポイントとは〜まとめ〜
OTEは看護計画を立案する際にカテゴリ化して考えるために用います。
根拠をもって考えるには練習が必要です。
最初はとっつきにくいですが、焦らずに積み重ね、質の高い看護を提供していきましょう。
参考記事:nurse-like.com
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