介護予防への注目が集まり訪問リハビリという言葉が徐々に浸透してきていますが、実際のリハビリ内容となると理解されていない方は少なくないと思います。
医療従事者の中でもマッサージをする人たちと認識している場合もあり、在宅に関わる全ての職種にリハビリの内容を確認して頂くことが必要です。
今回は訪問リハビリ実施内容や視点についてご紹介させていただきます。
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訪問リハビリの専門家とは?
動作指導や移乗・歩行介助、嚥下練習など専門性が高い分野も多いため、国家資格を保有している理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が主に訪問します。
訪問看護ステーションの場合は、看護業務の一環として訪問しているため看護師が行う事も可能です。
ただし、利用者の能力を生かした介助などに慣れていない看護師の方もいるため、PT・OT・STと情報共有しながら行う事が多いようです。
訪問リハビリの具体的なサービス内容とは
評価と目標設定
利用者を正確に評価していくことから、訪問リハビリは開始されます。
リハビリ導入はケアマネジャーを経由する場合が多く、ケアプランに基づいて実施していくこととなりますが、提示されたリハビリ内容を漫然と進めていると実際の問題点を見逃すことになりかねません。
自宅内での移動手段、排泄、入浴、玄関、段差など動線の確認はもちろん、利用者の性格や介護負担など全体像を考慮して本人・家族と相談しながら目標を設定します。
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リハビリ内容
●日常生活動作のリハビリテーション
朝起きて夜寝るまでの間で自力で行える動作と介助が必要な動作を把握し、介助量軽減に向けた練習や指導を行います。
在宅生活では利用者のクセが出やすく、動作の効率が悪い、転倒の危険があるなど様々かと思いますが、いきなり否定しないように注意しましょう。
どのような形であれ、本人・家族なりに一生懸命生活している結果であり、もう少し楽になる助言として臨むとスムーズな場合が多いです。
●身体機能へのリハビリテーション
年齢とともに体力は低下しやすく、病気などを患えば活動量が減ることも容易に想像できます。
それを少しでも予防するため、筋力トレーニングの実施や指導を行います。
特に移動手段として重要な下肢運動は、リハビリ時間以外も意識してもらう必要があるかと思います。
ベッド上で寝たきりの方も、心肺機能維持・改善に向けた運動は可能です。
しかし、疲労が出やすいこともあり、関節可動域練習を中心とした関わりもあります。
その場合は拘縮を予防するにはどうすればよいか、オムツ交換や更衣などで負担が増える危険はないかなどの評価も必要になります。
移動・移乗介助のポイントについて知りたい方は〈こちら〉へ
●家族ケア
重要な役割の一つに、ご家族の負担の傾聴や福祉用具相談などがあります。
案外と医師には言いにくいことも、訪問担当者には言えるなどということも多いです。
そんな時、時間をとって相談に乗ることは不安軽減にもつながり、目標や評価の再確認にもなります。
福祉用具専門相談員について知りたい方は〈こちら〉へ
訪問リハビリの実施内容とは〜まとめ〜
いかがだったでしょうか?
実際の訪問リハビリ場面ではリハビリの提供のみではなく、包括的なケアをチームで行うという意識が求められます。
リハビリを行なう患者様、そのご家族への指導で患者さんのQOLの向上に貢献していきましょう♪
参考記事
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