看護師をしていると、何年経ってもフッと思い出す「記憶にから消えない」患者さんっているんですよね。
カフェでおしゃれを気取ってお茶している時・・・・旅行先できれいな海を見ながら・・・。
なんでこんな仕事に関係ない時に、彼氏でも家族でもないあなたの顔が思い出されるんだ!っと思ったことはあるでしょう。
そんな、忘れられない患者さんとのエピソードをご紹介します。
本記事の目次
ご臨終です・・・って、大家族過ぎて病室に入りきれてませんけど!
みんなに囲まれて、子供10人、孫15人、ひ孫5人、その他親戚多数!
88歳の大往生でなくなったお婆ちゃん。
お元気な時から、明るくとても頼りがいのある「ザ・昭和のおかん」タイプで、子供10人の子だくさん大家族です。
ご臨終時には、親戚一同大集合でもう個室に到底入りきらない、あふれちゃってます。
こんな風に賑やかにみんなに囲まれて人生を終えるのはとても微笑ましく、羨ましいですね。
でも・・・看護師は交通整理に大変!
ベッドに上りまくるひ孫たち、病院に向かう親戚からの鳴り止まぬ電話。
個室の前に椅子を並べたり、入る順番を誘導したり、ひ孫を預かったりで大忙しです。
忘れられない思い出です。
画像出典:tampabay.com
つぎつぎ求婚、振られまくる患者さん
30代後半の男性患者さん、看護助手から検査技師までつぎつぎ求婚。ついにお母さんまでが!
30代の男性患者さん。
骨折で入院されていたのですが、とにかく「彼女欲しい」「結婚したい」オーラが凄いんです。
受け持ちをすれば必ず、
「退院して元気になったらデートしてください。結婚を前提にしたお付き合いお願いします」
というカードを手渡され、次回の受け持ちで「返事を聞かせてください」と恐怖のがぶり寄りが待っている!
お母さんが菓子折り持参で、詰所にご挨拶「どなたかよろしくお願いします」とのこと。
最終的にはみんなに振られて、医師にも厳重注意され師長が担当に・・・。笑
若い看護師さんに囲まれて、誰かいけると思っちゃったのかもしれませんね!
画像出典:borgenmagazine.com
最期まできれいでいたい女心、泣けます分かります。
最期はお花に囲まれて、旅立ちたい。夫と看護師が選んだお花に囲まれて。
30代の女性患者さん。
女性から見てもとても可憐で、お子さんが2人いるようには見えない方です。
乳がんの末期となり、抗がん剤治療で髪が抜け、肺にも転移していた為、酸素が手放せない状態になりました。
そして、麻薬で痛みのコントロールをしながら、いよいよ最期の時が迫っていました。
彼女は、お元気な時からお花が好きで、病院の花壇を眺めたりお花を買ってきては花瓶に活けて楽しんでおられました。
苦しい息の下でも「お花があるとほっとする」「最後までお花に囲まれて生きていたい」と話してくれました。
旦那さんは、看病と仕事、2人の子供さんの世話で大変疲れていて、部屋にお花を飾れることもだんだんと減ってきていました。
そんな中、誰が決めたわけでもありませんが、看護師たちはそっとお花を飾って患者さんを励ますようになりました。
私も、「○○さんは、こんな感じのピンクの花も似合うと思って持ってきたよー」と話すと、「わー嬉しい!ありがとう」と喜んでくれました。
結局ほどなくして亡くなってしまわれたのですが、ご家族からは「入院生活はいつも大好きな花に囲まれて、幸せだったと思う、ありがとう」と泣きながら感謝されました。
私もそれを見て、耐えきれませんでした。
若すぎる死。
残されたご主人と、2人の小さな子供さんと人生に、無念でやり切れなかったに違いありません。
まとめ
ホンワカからちょっとホラー、切ないエピソードなど、
忘れられない患者様とエピソードの数々は、看護師として働いた証みたいなものです。
わたしの「記憶から消えない患者さん」でした。
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