看護師として働く中で、多くの患者さんと出会い関わるわけですが、皆さんは印象深い患者さんと言われればどんな患者さんを思い出しますか?
今回は私が出会った患者さんの中で、印象に残る3人の患者さんのエピソードをご紹介します。
好評を頂いた、看護をしていて出会ったユニークな患者さんをまとめてみました!という記事も合わせてご覧になってみてくださいね♪
画像出典:medscape.com
【看護師人生で最も印象深い患者さん】その1.花畑Aさん
心臓の精査目的で入院された患者Aさん。
地域でも有名な資産家の奥様で、面会時間開始と同時に行列が出来るほど面会者が訪れておられました。
その手には皆さんお花を持っておられ、入院二日目には個室がお見舞いのお花で埋め尽くされ「お花畑」状態に。
さらにその話を聞いた他の入院患者さんも、その花畑を見るためにAさんの病室を訪れる始末。
確かに綺麗なんです、お見舞いに来られた方のお気持ちですのでAさんにとっても嬉しい事ではあるのですが、あまりの状態に止むを得ず師長から撤去依頼。
翌日には花瓶1つを残していつもの病室に戻りました。
一瞬ではありましたが、私自身も癒された光景でした。
画像出典:growerdirect.com
【看護師人生で最も印象深い患者さん】その2.阪神タイガース大好きBさん
高血圧の血圧コントロール目的で入院された患者Bさん。
阪神タイガースが大好きでタオルやTシャツなどはいつもタイガースで、小物もタイガース一色でした。
テレビでも野球観戦を欠かさず見ておられ、気さくで明るい方なのですが、問題なのはタイガースが負けてしまった時です。
とにかく機嫌が悪い!訪室しても話を聞いてもらえず、受け答えは最低限。
明らかにイライラしている為、血圧も上がっていました。
逆に勝った時は上機嫌で、阪神タイガースの魅力や自分が考える戦術などを話してくれました。
これはこれで長いんですが、血圧は安定している為、阪神が勝ってくれることがBさんには重要な治療の一つだと思っていました。
野球にあまり興味はありませんでしたが、この時だけは阪神タイガースの勝敗を気にしていました。
画像出典:tigersfanclub.jp
【看護師人生で最も印象深い患者さん】その3.メモ魔Cさん
メモを取ることは大切です。
私も新人看護師の指導の際にはメモすることを大切さを伝えています。
そんな私にメモの大切さを教えてくれたのが狭心症にて入院されたCさんでした。
Cさんはとにかく入院中の全てをメモしておられました。
自分自身の生活は起床から全て時間も正確に記録。
担当医師からの説明や治療に関する説明はもちろん、医師の訪室時間やネクタイの色や柄まで記録。
看護師に関しても担当した看護師についてはすべてが網羅されているのではないかと思われるそのCさんメモ。
何が書かれているか怖いという不安を持つ看護師も多かったですが、ある時Cさんに思い切ってメモについての話題をしてみました。
自分は物覚えが悪いから、若い時から様々なことをメモするようにした。
ただ書いただけではそれはゴミと同じだから、メモで大切なのは後で見返した時に内容が分かるものじゃないといけないということ。
そんな話をCさんから聞き、実際に見せてもらったCさんメモは、A4ノート2ページにその日の全てが記載されており、達筆で素晴らしいものでした。
誰が見てもCさんの1日の生活が分かるものでした。Cさんは話の最後に、病気や今後の事にも不安は沢山あるけれど、このメモが頑張って治療を受けたんだという自分自身の証拠になり、自信や武器になる。
段々良くなってる自分の身体を振り返って、頑張ろう!って思うんだと言っておられました。
この時、私はメモの大切さを教えてもらった気がします。
ちなみに看護師の悪口などは書いてありませんでした。
画像出典:theodysseyonline.com
看護師人生で最も印象深い患者さん〜まとめ〜
看護師として働く中で、私達看護師は膨大な数の患者さんと出会います。
その患者さん一人一人との関わりの全ては、私達看護師にとって非常に貴重な時間であり財産です。
一期一会という言葉の通り、出会った全ての患者さんとの時間を大切にして、自分自身が看護師として成長できるように頑張っていきましょう。
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
・【まごころ介護代表 榎本吉宏さんインタビュー第1回】利用者一人ひとりを見るために |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
看護師さんが研修を行って「よかったこと、嬉しかったこと」ベスト3
憂鬱な研修もやりがいに変わる!そんな研修に行って感じた素敵体験ベスト3を集めてみました。
看護師の人間関係を円滑に! 嫌だと思われない部下への指導フレーズ5選
看護師の仕事は妥協が許されず、後輩や新人に厳しく指導しなければならないこともしばしば。ただ、指導や注意をされる側は、良い気持ちではない上、叱る側も嫌だと思われたくないのは皆同じでしょう。ここでは、そんな後輩・新人(部下)への嫌だと思われないような注意フレーズ(指導法)を3パターンに分けて、5つご紹介します!
【梅田恵先生インタビュー第3回】「日本のナースは世界一」
イギリスに行き「緩和ケアの影」とでもいうべきものを見破ろうとしていた梅田先生。そんな先生は、どのような経験を経てどのように心境が変わったのでしょうか。そして、イギリスとの比較して、日本の看護は先生にどう映るのでしょうか。
【梅田恵先生インタビュー第4回】「看護師は、自分の幸せも大事に」
梅田先生インタビューシリーズ最終回となる今回は、緩和ケアの現状や今後の緩和ケア、そして現役のナースの皆様へのメッセージをご紹介します。特に、日本の緩和ケア黎明期における梅田先生の体験談はインタビュワーであることを忘れてしまうほどで、最終回の今回も見所満載です!
【岩本ゆりさんインタビュー第2回】看護師のアイデンティティーってなんだろう?
今回は、岩本さんの過去を紐解いていきます。特に、「看護師のアイデンティティーとはなんだろう?」と自問自答する岩本さんの姿勢からは、学ぶべき点がたくさんあるはず!