看護師も知っておきたい介護職員初任者研修とは？ ～資格取得方法とそのメリット～

 

看護師の働く職場にも介護職の人はたくさんいると思います。

でも「介護の資格はホームヘルパーと介護福祉士とかいろいろあってわかりにくい」という方も多いのではありませんか？

現在、ホームヘルパーという資格はなくなり、介護職員初任者研修に変更されています。

今回は、看護師にとっても身近なスタッフである介護職の導入資格「介護職員初任者研修」についてお伝えします。

 

画像出典：media.licdn.com

 

 

介護職員初任者研修とは

 

介護職へ就くための導入研修

 

介護職員初任者研修は、介護職へ就くための導入的な研修にあたります。

以前は、同等の研修としてホームヘルパー２級研修がありました。

元々はホームヘルパーは在宅訪問介護を担う人材として育成が始まりましたが、介護の形態の多様さから実際には様々な施設、サービスで雇用されていました。

 

キャリアパスとしての役割

 

また、多様な資格や研修が混在し、介護士のキャリアパスが不明確な状態が続きました。

そのため、厚生労働省は今後の介護人材の育成に関して、新たに介護職員初任者研修を導入することにしたのです。

介護職員初任者研修を受講後は、その上位資格として介護職員実務者研修、そして実務経験を積むことによって国家資格である介護福祉士の受験資格が与えられます。

それに伴って2013年にはホームヘルパー資格は廃止となっています。

※介護福祉士についてはこちらの記事をご参照ください
→介護福祉士とは？ 色んな資格に道が開けている資格事情を概説します！

 

介護職員初任者研修では介護の基礎を学ぶ

 

座学では介護や認知症、老化についての基本的知識と支援、介護福祉サービスなどについて学びます。

また実際に、車いすやベッドなどを用いながら演習を行い、より現場に近い研修を受けます。

その後、合計130時間のカリキュラムを終えて修了試験に合格することが必要です。

しかしながら、ホームヘルパーの頃にはあった施設実習がなくなり、資格取得はしやすくなっていると思われます。

 

介護職員初任者研修の受講資格や受講方法

 

• ・受講の対象制限はなし
  →受講資格は特にありません。様々な世代の人や、様々な立場の人が受講しています。
• ・通学と通信（自宅学習）のどちらかを受講
  →取得するためには、通学制または通信制の講座を受講する必要があります。
  →通信制においても、実技演習や一部学科については通学する必要があります。
• ・カリキュラム以外のサービスは学校によって異なる
  →内容は規定がありますので大きな差はありませんが、費用だけではなく、学習のサポート体制や、日程、就職サポートなど地域やスクールによって様々です。

 

※資格の取得方法の詳細は＜こちら＞へ！

 

介護職員初任者研修取得のメリット

 

看護師資格を持っている方にとってみれば、「看護師の資格を持っているのに、わざわざ介護職員初任者研修を受ける必要はない！」と考える方もいるかもしれません。

しかし、介護という看護とは違った視点を得ることで看護師としての幅が広がると考えられます。

また、職場で仕事を共にしている介護士さんとの意思疎通にも非常に役立つのではないでしょうか。

 

介護職員初任者研修　まとめ

 

今回は介護職員初任者研修についてお伝えしました。

看護師としては重複する内容も多いのかもしれませんが、介護や福祉サービスなどの違った視点を学べると共に資格も得られます。

実務経験を経れば介護福祉士の取得も可能です。

ダブルライセンスに向けて検討してみてはいかがでしょうか？

 

 

 

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