総合病院で『言語聴覚士(ST)』と働いた経験がある人もいるかもしれませんが、在宅の現場では、まだまだ会う機会が少ない職種なのかもしれません。
いったい訪問リハビリテーションで働く「言語聴覚士(ST)」は、どのような仕事をしているのでしょうか。
言語聴覚士の仕事内容を理解し、在宅で果たすべき役割はどのようなものであるのかを見ていきたいと思います。
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言語聴覚士とは
◯「コミュニケーション」をとることや「食べる」ことを支える職業
言語聴覚士は、人間の根本的な欲求でもある人とコミュニケーションをとることや食べることに携わる専門職です。
脳血管疾患などの疾患や聴覚障害、悪性腫瘍など様々な要因に伴う言語・コミュニケーション障害の方を対象とします。
また、成人だけではなく、コミュニケーションが苦手なお子さんなど幅広い年代が対象になります。
病院で勤務する場合が多いものの、福祉施設や教育機関などで働く人もいるのが特徴です。
参考記事:公共社団法人 増田医師会
言語聴覚士の仕事
◯在宅リハビリテーションにおいては、家庭でのコミュニケーションと食べる楽しみを支える
言語聴覚士はコミュニケーションをとりやすい環境を整えることが大事な仕事になります。
言語の障害は、数年以上経っても緩やかに回復することがあり在宅でのリハビリテーションにも期待されるところです。
自宅での生活は活気を与え、コミュニケーション機能を大きく改善する場合もありますが、在宅だからこそ生まれる困り感やストレスもあるのです。
本人や家族のストレスや要望を確認しながら、声のかけ方や確認の仕方のコツを、生活の場で伝えていきます。
◯摂食・嚥下の訓練を看護師や医師と連携して行う。
在宅で訪問リハビリテーションを受ける患者さんは、食べることに課題を抱えていることが多いのが現状です。
特に食べ物を使った練習はリスクも伴います。
言語聴覚士(ST)がプログラムを実施するにあたっては、全身状態を看護師や医師に相談をしたり、他機関と連携を取り行います。
▶ 次ページへ:プログラムを向上させるために必要なこととは?
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