「何でも屋」とも呼ばれる作業療法士(OT)が在宅で果たすべき役割とは?

 

作業療法士(OT)は、病院や施設の多くに在籍している職種です。

訪問リハビリテーションの現場でも、理学療法士(PT)と同様に採用募集がかけられています。

いったいどのような専門性があるのでしょうか。

 

作業療法士の役割とは?

画像出典:lifelinehomecare.org

 

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◯作業療法士とは? ~「何でも屋」と呼ばれる幅広い専門性を持つ人々~

 

「作業療法士」は、着替えや入浴、食事などの生活動作全般のほか、園芸や手工芸など、多様な作業を通

て、患者さんの心身の改善をはかる専門家です。

脳血管障害や進行性神経疾患などの他、精神科疾患や発達障害児など、非常に幅広い層を対象としてお

り、何でも屋」と言われることが多い職業です。

参考URL:日本作業療法士協会

 

作業療法士に作業内容にはどんなものがあるのか? 

 

・作業療法士の業務内容とは① 生活に必要な事柄をプログラムに取り入れる

 

在宅生活においては生活上必要な全ての事柄が作業療法士の支援対象になりえます。

起き上がりや歩行、食事、トイレ、入浴といった日常生活全般について、患者さんや家族それぞれの状況に合わせてプログラムに取り入れられます。

理学療法士(PT)が行うような基本的運動も、作業療法士の視点からプログラムに取り入れることがあります。

必要な方には機能回復に向けたプログラムを行いますが、加えて、実際の生活のしやすさや、時には生きがいについて一緒に考え、相談にのったりもします。

 

画像出典:pasadenainhomecare.files

 

・作業療法士の業務内容② 細やかな作業を取り入れる

 

作業療法士は生活動作といった生活に必須な「作業」だけではありません。

これらの他に、患者さんが好きなもの、好きだったもの、興味がありそうなものを用いて、機能回復や維持のためのプログラムも作ります。

このような細やかな作業をプログラムに入れることによって、生きがいを作ったりストレス解消のきっかけに役立てたりします。

 

▶ 次ページへ:作業療法士の業務内容③ 便利な道具や工夫を考えるとは??

 

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