現役訪問看護師のSさん(年齢は20代後半で、転職経験あり)が再度体験談をご寄稿下さいました。
今回のテーマは、「訪問看護師転職時に期待していたこととその実際」についてです。
実際に転職経験のあるSさんの生々しい体験談、是非ご参考にしてみて下さい!
※Sさんの以前の寄稿記事は「経験者が語る、訪問看護師転職のポイントとは?」です。
画像出典:workingnurse.com
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はじめに ~訪問看護って実際どうなの?~
将来的に医療の現場は在宅に移行することはどこでも騒がれており、より在宅看護というものも需要が増えてくると思います。
そうなった時、必然的に訪問看護ステーションの求人が目立つようになり、いつかは病院を離れ在宅の世界に足を踏み入れることになるやもしれません。
筆者も在宅ナースに期待していたことがありました。
そんな思い出話もしながら、「現状はどうなの?」ということを書いていきたいと思います。
ぜひ参考になさってみてください。
訪問看護は在宅で医療行為をゆっくりできるから素敵!
筆者のことを少し話すと、訪問看護師の前はガン病棟に勤務していました。
そこを辞め「さすらいのナース」の如く、派遣看護で訪問入浴をしていました。
しかし、「もっとやってあげたい病」が出てきたので、訪問看護師になりました。
もともと「患者のQOLの維持的側面からの看護介入」には興味がありましたから、在宅で過ごす患者にあれもこれもできると少しワクワクしていました。
で、実際はどうか。
まず、色々なこと(ケア)が出来ることは間違いありません。
しかし、そのケアの浅はかさを感じました。
自分で視野が狭いと感じるし、今までの自分のケアというのは問題解決の核心を得ていないませんでした。
いわば「アクをすくって満足していた状態」であったと気付いたのです。
よりよいケア提供を追及するには、たくさんの知識と経験が必要で、まずはそういったことを先輩の話や記録から学ぶことから始まります。
次第に応用力のある機転の利いたケアを学べるようになっているのでは、と今になって振り返ることが出来つつある状態です。
画像出典:im6.kommersant.ru
「訪問看護って1人で何でもやるのか・・・」と不安に思っていたウブな私でした
訪問看護は1人で訪問しケアをして帰ってきます。
始めのうちは1人で全てのケアを行えるか不安でした。
病院を3年で辞めてしまいましたから経験が少ないですし、そして自分では気持ちが弱いと思っている方です。
胸を張ってできるかどうかという心配がありました。
結果どうだったかというと、訪問看護を初めて数か月は四苦八苦しました。
ですが、今は負担の許容範囲が増えたような気がしていて、ある程度自信と強い気持ちをもって関われるようになりました。
というのも、在宅では医療依存度の高い患者を診るかどうかは訪問看護ステーションによって異なるからです。
例えば人工呼吸器装着患者や深部の褥瘡ケアといった重症度の高い人を中心に訪問している訪問看護ステーションが挙げられます。
また、24時間対応していないリハビリがメインの訪問看護ステーションもあり様々です。
ということは訪問看護ステーション選びさえしっかりしていれば、訪問の負担が少ない職場で働けるわけです。
しっかり選んだおかげか、私はあまり重症患者を見ず風呂入れや摘便などして過ごす毎日なわけです。
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