オレンジプランとはなにか ~振り返り編~


 

オレンジプランとは、2012年9月に厚生労働省が発表した「認知症5ヵ年計画」の通称です。

2013年度から2017年度まで5年間の計画であり、7つの項目それぞれに目標や期間が定められています。

現在すでに取り組みが開始されており、さまざまな施策がスタートしています。

名前の由来は、認知症のサポーターがつけているオレンジリングに由来しているようです。

 

この記事を読めばオレンジプランについて内容から改善点まで一通り理解できますので、是非ご参考ください!!

参考文献:高齢者住宅仲介センタースタッフブログ「認知症の基礎知識Vol.34(オレンジプラン【認知症推進5ヵ年計画】とは)」

 

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画像出典:klcc.us

 

1-1 オレンジプランの概要と背景

 

オレンジプランの概要

 

オレンジプランでは以下の7つの項目について目標が定められています。

 

  1. 標準的な認知症ケアパスの作成・普及
  2. 早期診断・早期対応
  3. 地域での生活を支える医療サービスの構築
  4. 地域での生活を支える介護サービスの構築
  5. 地域での日常生活・家族の支援の強化
  6. 若年性認知症施策の強化
  7. 医療・介護サービスを担う人材の育成

 

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

オレンジプラン策定の背景

 

そもそもなぜオレンジプランが策定されたのでしょうか?

その背景としてまず挙げられるのが、認知症を患う高齢者の数の急上昇です。

認知症の高齢者数は2002年には149万人でしたが、10年後の2012年には462万人と約3倍となりました。

2003年ごろの推計では、2020年以降までに認知症の高齢者が300万人を超えることはないと考えられていましたが、予想を大幅に上回る結果となっており、政府は対応を迫られているといえます。

認知症の人を介護するためには金銭的にも体力的にも大きな負担が家族にかかります。

一方で受け入れ先となる介護施設や病院のキャパシティも逼迫しています。

一例では特別養護老人ホームへの入所を待つ人は全国で40万人を超えているといわれています。

さらに、国の財政状況は非常に厳しいため、在宅介護よりも費用がかかる施設介護を今後も介護保険制度で維持していけるかどうかという大きな課題もあります。

このような(1)認知症患者の数の上昇、(2)介護施設数の逼迫、(3)国家の財政難の3つの背景により厚生労働省は「オレンジプラン」を打ち出しました。

オレンジプランでは、認知症の高齢者を早期に発見することで、少しでも早く適切な医療や介護のケアを開始し、住み慣れた地域でそのまま暮らしていけるよう「施設介護から在宅介護へ移行する」ことを目玉としています。

 

参考文献:

認知症ネット「認知症最新ニュース」

みんなの介護「みんなの介護ニュース:第155回 今後の10年で、首都圏では13万人分の介護施設が不足する!? 多くの50・60代が希望しているのに、それでも地方移住が進まない理由とは?」

認知症の窓「認知症対策推進5か年計画(オレンジプラン)」

 

▶ 次ページへ:オレンジプランのそれぞれの柱について解説!

 


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