尊厳死と安楽死の共通点と違いは? ~「安らかな死」について改めて考えてみる~


 

超高齢化社会に突入した日本では『死のあり方』について様々な議論が展開されています。

その中でも「尊厳死」、「安楽死」は法律も関わってくる定義が難しい言葉です。

今回はこ切り離して考えることが難しい2つの言葉の共通点、違いについてまとめてみます。

死に向き合う機会が多い看護師、訪問看護師だからこそもう一度『』について考えなおしてみませんか?

※尊厳死って何?と思った方は<こちら

 

尊厳死、安楽死、違い

画像出典:crisismagazine

 

尊厳死と安楽死の共通点とは

 

尊厳死とは

 

尊厳死とは『人間が人間らしく尊厳を保ったまま、自然な死を迎えるということ』です。

尊厳死はもう治る見込みがない、または末期の状態である患者さんが無理な延命措置をせず自然なままの死を受け入れることを希望することを指します。

 

安楽死とは

 

Wikipediaでは以下のように言われています。

人または動物に苦痛を与えずに死に至らせることである。一般的に終末期患者に対する医療上の処遇を意味して表現されるが、本質的には、死刑の執行、動物の殺処分など、対象や目的は限定されない。

 

つまり、安楽死とは「苦痛から救済することを目的に死に至らせる」という考えです。

 

尊厳死と安楽死の共通点とは

 

共通点は大きく分けて2点あります。

1点目は、『患者さんが自分の意思を持って決定する』というところです。

どちらも本人の意思によるものであることが大前提となりますから、本人が望んでない場合は適用されません。

2点目は、回復の見込みがなく、死への進行を止めることが出来ない状態』という点です。

決定権と状況における大きな違いは見られません。

では、次は違う点を見ていきましょう。

 

「death with dignity act」の画像検索結果

画像出典:timeout

 

▶ 次ページへ:尊厳死と安楽死の違いは??


関連する記事


日本と海外での尊厳死・安楽死の認識の違い ex.スイスで自殺幇助が許されるワケ

現在、安楽死が認められている国はスイス、オランダ、ベルギーやアメリカの一部の州となっています。 これは現在日本が国家として承認している196カ国から見ると、きわめて少ないように感じられるかもしれません。 今回は安楽死について、日本と外国とではどのようなとらえ方の違いがあるのかを見ていきましょう。

尊厳死の問題点 ~法的問題、倫理的問題、「死ぬための権利」の妥当性~

尊厳死は「消極的安楽死」とも呼ばれ、「無意味に死期を伸ばすだけの延命治療を行わないことで、結果的に死に至らしめること」という意味を持ちます。しかし、この尊厳死を是とするに際しては、様々な問題点があります。本記事では、その問題点がどういうものなのか、なぜ「問題」とされているのかについて考えたいと思います。