看取りとは ~「3人に1人が65歳以上」という事実に対する活路~

 

総務省が平成28年9月に示したデータでは、日本の65歳以上の人口は3461万人。

総人口に占める割合は27.3%と過去最高を記録しており、3人に1人が高齢者の時代はすぐそこに迫っています。

※参考:総務省統計局データ

 

高齢化社会における死の在り方については、様々な議論がなされてきましたし、

何らかの病気やケガなどで終末期を迎えている人々の最期の在り方についても、種々の議論が展開されています。

 

人は必ず何らかの形で死を迎えます。看護師は、医師とともに死に立ち会うことが多い職業。

中でも「看取り」は今後さらに増えていくと予想されています。

今回は、看取りとは何かについて改めて見直すことで、上記の議論の素地の形成に寄与したいと思います。

 

「看取り」とは

画像出典:pharmacie-bodic.fr

 

看取りとは

 

看取りの定義

 

看取りとは、下記のように定義されます。

 

遠くはない未来に亡くなることが想定される人に対して、身体的・精神的に辛く苦しいことがないように可能な限り緩和し、亡くなるまでの期間をその人らしく充実して過ごせるようにすること

 

いわゆる「QOL(=生活の質。Quality Of Life)」が高い状態で生きてもらうことを目的として援助することです。

つまり、改善を目的とした医学的治療を行うのではなく、対象となる方ができるだけ自然な形で本人らしい最期を迎えることを援助することです。

 

看取りの対象となる人

 

看取りは、加齢に伴う機能低下もしくは病気が重度の外傷によって回復が見込まれないと医学的所見に基づいて判断された方が対象となります。

誰もが対象となるわけではないのです。

 

「diabetic coma」の画像検索結果

画像出典:coursefeeder.com

 

看取りの場所

 

以前は病院で看取るケースが多かったのですが、最近は在宅での看取りも増えてきています。

それではQOLが高い状態で生ききってもらうためにはどのような援助をしたらいいのでしょうか。

以下、そちらを説明していきます。

 

看取りの方法

 

チーム医療体制を整える

 

上述したように今後は施設だけではなく在宅での看取りが増加していく可能性があります。

施設や家庭は病院とは異なり常時医師がいる環境ではありません。

また、家族への負担も大きくなります。

対象者の尊厳において十分な配慮が必要となると共に、家族の精神的負担に対しても配慮を行っていく必要があります。

看護師は看護ケアプランに基づいた援助を行うと共に、かかりつけ医や、介護士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、療法士などのスタッフ、そして家族とともに、チームでの援助体制を強化し、何かのときの緊急対応が可能な状態を整えておきます。

 

本人・家族の希望を最大限にいかすために

 

看取りのプロセスは医師から本人や家族への状況説明と看取りの説明がなされ、同意を得ることから始まります。

そして看取りのためのケアプランを作成していくのです。

また、本人が本人らしく生きるための希望を、本人はもちろん、家族からも聴き取りながら援助していくことになります。

中には、本人の意思を汲み取ることが難しい状態の場合もありますが、最大限のコミュニケーションの配慮と、家族からの情報を元にしながら方向性を決めていきます。

看取りのための看護ケアプランの作成は、他のスタッフなどにも共有されていきます。

各職種がそれぞれのプランをし定期的に集まって共有することは、全員が方向性を確認するために大切なもの。

一度作って完成ではなく、柔軟に変更を行っていきます。

 

「end of life care communication」の画像検索結果

画像出典:commonwealthfund.org

 

看取りとは まとめ

 

高齢化社会において、さまざまな場所での看取りは増加が見込まれます。

看護師はどの場所での看取りにおいてもほぼ関わります。

看取りには対象となる方の尊厳を十分に尊重し、その方が人生の最後を最大限自然な形で迎えることをチームで支えていくことになります。

看護師の役割は直接援助だけではなく、チームの一員としての役割も大きいようです。

※参考記事:介護付き有料老人ホーム ひだまりの家

 

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