最近、「最期まで施設で」という介護施設が増えています。
そして、最期を迎える場所として、ご本人やご家族も多くの方々が施設を選択されています。
当然のことながら、施設の種類によって、看護師に求められるものも少しずつ違っています。
では皆さんは、施設によってどの程度、何が異なるのかご存知でしょうか?
本記事では、それぞれの施設における看護師の役割、施設ごとの違い、お看取りにおける役割の違いについて順に考えていきます。
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施設の種類と看護師の役割の違いとは??
施設に入所されている方が終末期を迎えられた場合、施設により看護師の役割は違ってきます。
では、それぞれの施設ごとにどのような役割があるのか、ざっくりと見ていきましょう。
「介護老人福祉施設」で働く看護師の場合
介護老人福祉施設の場合、協力医療機関はあっても、医師が常駐していないため、看護師が患者さんの状態を把握し、状況を医師に伝えなければなりません。
また、夜間は看護師不在で自宅待機という施設が多いため、介護スタッフに対しての教育、指導も必要となります。
私の見解ですが、施設で勤務されている看護師さんはブランクのある方や業務経験が多く、看護技術にばらつきがあるように思います。
そのため、看護師の間にも共通認識が必要となってくるでしょう。
介護老人保健施設で働く看護師の場合
介護老人保健施設の施設長は医師です。
そのため日中は医師が常駐していますし、医師、看護師、介護士その他スタッフとご本人、ご家族とのケア会議などいつでも相談できる環境にあります。
また、看護師は24時間交代勤務で常駐していることも、本人、ご家族にとっても安心につながります。
しかし、介護老人福祉施設と同様に、介護スタッフに対しての教育、指導は必要でしょう。
画像出典:italiaconcorsi.it
有料老人ホームで働く看護師の場合
有料老人ホームの場合、介護老人福祉施設と同様、医師は常駐していません。
協力医療機関との連携を取りながらの看取りという形になります。
そのため、看護師が患者さんの状態を把握し、時には、患者さんの状態についてご家族に説明をしなければならない場合も出てきます。
▶ 次ページへ:施設で働く看護師にとって具体的に必要なこと、施設の看取りに必要なこととは??
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