胃ろうのデメリットとは
胃ろうのデメリットは次のようなものが挙げられます。
- ・口を使わないため唾液の減少が起こり口腔内が不潔になりやすく、口腔ケアをしっかりと行う必要がある
- ・胃ろう周囲のスキントラブルが起こりやすく、洗浄やこまめな観察が必要になる
- ・認知症などの病気がある場合、自己抜去のリスクがあるためミトン手袋を使用しなければならない可能性がある
- ・定期的なカテーテルの交換が必要になり、本人の身体的な負担や通院して交換する場合は介護者の負担も大きくなる
- ・施設入所の場合は受け入れ先が制限される可能性がある
胃ろうにはメリットもありますが、デメリットもあります。
胃ろう手術をしたからと言って、介護者の方は負担は必ずしもゼロになるわけではないことに注意が必要です。
画像出典:ak9.picdn.net
胃ろうのメリットとデメリットとは? まとめ
ここまで、胃ろうの適応の説明から始まり、胃ろうのメリットおよびデメリットについて紹介させていただきました。
実は、胃ろうは延命治療ではないかという観点から、胃ろうに拒否感を持つ高齢者が増えています。
確かに、経口摂取ができなくなった時点で生物としての寿命を全うしているという見方もできます。
しかし、胃ろうを造設したことで最期まで良い栄養状態を保つことができたり、胃ろうにしたことで摂食訓練などを積極的に行うことができ、胃ろうが不要になる方もいます。
胃ろうが食事介助などの人手を節約する手段としてではなく、患者本人やその家族にとってメリットが大きい場合に選択されるべきだと言えるでしょう。
参考文献:
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