グリーフケアにおける看護師の役割は?
まだまだ普及していない現状
米国では予防医学として「グリーフケア」に対する認識が高まっており、様々な場所でグリーフケアの活動が行われています。
「9.11」以降、さらにその活動は活発になっているとも言われています。
日本国内においてはまだまだその認知度は低く、取り組んでいる施設もごくわずかです。
看護師として働いている中で、避けて通れない道が「死」です。
そんな中で多くの遺族の姿を目にすることもあります。
悲しみに暮れる家族に対して、私たち看護師は「何もできない」ことが多いのではないでしょうか。
また病院や施設では、患者さんが退院されてしまえば、その後遺族と関わることはほとんどありません。
遺族の悲嘆は、遺族にしか分かりませんし、その悲嘆は誰も代わることができません。
画像出典:careplans
知ることから始める「グリーフケア」
最近ではグリーフケアに積極な施設では、「グリーフケア外来」などを開いているところもあります。
また遺族に対しての手紙を送ったり、電話相談などをおこなっている施設もあります。
特にホスピスなどでは積極的に「グリーフケア」に取り組んでいる施設が多いようです。
遺族会などの活動もグリーフケアの活動と言えます。
大切なことであるのは分かるのですが、現在の日本の医療機関や、施設ではなかなか実践することは難しいということが実際でしょう。
少しづつ知られ始めている「グリーフケア」について、
私たちはその「グリーフケア」を知ることから始めてみてはどうでしょうか。
「グリーフケア」にはまだ国内では確立されたものではありません。
また残された遺族に寄り添うということは、看護と同じように人それぞれの個別性が必要になり、大変難しいものです。
看護師の目の前には患者さんがいますが、その先には必ず患者さんを大切に思う人がいます
患者さんと関わるということは、その先にいる人たちも含めて関わるということ。
まずは看護師からグリーフケアについての認識や意識を高めることにより、日本でのグリーフケアをより活発なものへと変えていけることにつながり、さらには自分自身の視野も少し変わるのではないでしょうか。
グリーフケアにおける看護師の役割とは? まとめ
「死」は避けて通れないものです。
そして私たち看護師は「命」「死」と向き合わなければならない仕事です。
業務に慣れてしまうに連れて、「死」についての意識も変化してきます。
グリーフケアを知ることにより、今一度、「命」「死」の大切さを考えるきっかけになるのではないでしょうか。
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