第1回で見たように、癌は日本人の死因第1位です。
そんな忌まわしき「がん」について、この第2回で原因と特徴を把握しておきましょう。
そうすることで、正しい対策が取れるかと思います。
看護師さんにとって、患者さんとの病気に関する話題収集にもなるでしょう。
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎』シリーズの目次
第2回 癌の原因と特徴
「がんになる」とは?
がんは、体の細胞の一部が変異して起こるもの。
できてしまったがん細胞は、ゆっくりと時間をかけて増殖し(早期がん)、やがて小さな腫瘍や粘膜の変化となって現れます。
時間がたつほど増殖のスピードが速くなり、その部分に自覚症状を感じるようになります。
また、がん細胞は正常な細胞から栄養分を奪って成長するため、身体は衰弱し、体重が激減します。
転移した先の器官や組織も破壊されるようになり、器官としての機能が衰えてしまうのです。
がんの原因
通常、刺激などで傷ついた細胞は、自己回復して元通りになる力があります。
しかし、細胞の持つ回復力をはるかに超えるダメージを受けると、傷ついた部分が回復できずに細胞自身が正常な働きをしなくなったり別の働きをするようになってしまいます(皮膚のシミなど)。
さらに、ダメージが重なったり大きくなったりすることで、傷ついた細胞ががん細胞に変わってしまうことがあります。
これががんの始まりです。
なお、国立がん研究センターによれば、「がんの多くは、予防可能な生活習慣や環境要因を原因とする「生活習慣病」であり、年齢とともにリスクが高まる」と言われています。
その原因の一覧は以下になります。
画像出典:国立がん研究センター 予防グループ
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