その他の療法(緩和ケア)
さて、上ではこれまでの「がん治療」における主流をご説明しました。
しかし、最近では「第四の治療法」も徐々に広まりつつあります。
それが、<4>緩和ケアになります。
これまでは、がんの末期のケアというイメージの強かった緩和ケアですが、現在では、がん療養中の痛みや辛さを軽減させるためには治療初期から行うべきと考えられ、告知後から積極的に取り入れられています。
また、三大治療の補完的に行われる代替療法もあります。
画像出典:media.galaxant.com
補完的に行われる療法って?
補完的に行われる療法は主に3つあります(参考)。
- ・漢方薬:主に副作用の対策や、全身の免疫力を高めるために、方剤などが用いられます。保険が適用される漢方薬もあります。
- ・温熱療法:がん細胞が約43℃の熱で死滅する特性を利用し、がんの病巣に集中的に熱を当てたり、全身的に体温を上げたりすることで治療する方法。血行が良くなることで、全身の免疫力が向上するというメリットも期待できます。
- ・理学療法:乳がんや子宮がん、前立腺がんの手術や放射線療法のあとに出現した進行性のむくみ(リンパ浮腫)に対しては、スキンケア、圧迫療法、リンパドレナージ(リンパマッサージ)、運動療法を組み合わせた複合的理学療法が行われ、保険も一部適用されます。
まとめ ~癌の治療はあらゆる方法で!~
「がんの三大治療法」は、どれかがすべてのケースにおいて優れているということはありません。
患者さんや症状に合わせ、すべての治療法が常に選択肢として考えられるべきものです。
そして当然のことながら、「緩和ケア」もそのうちの一つになりつつあります。
では、緩和ケアは癌に対してどのような措置を行うのでしょうか?
今回はあまり触れなかったこの部分を、次回以降ご説明していきます!
【PR】
看護師さんで転職を考えている方は
こちらがオススメです♪
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
・『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎知識』 第1回:日本人にとっての癌 |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
【緩和ケアに係る診療報酬改定2016】地域がん診療病院・小児がん拠点病院の評価(用語説明付)
平成28年度(2016年)の診療報酬改定では、在宅領域(在宅医療・訪問看護・(ホスピス)緩和ケア・看取り)に関わる制度改定が多数行われました。今回は、中でも「(ホスピス)緩和ケア」に関わる改定項目(「地域がん診療病院・小児がん拠点病院の評価」)を、用語解説を含めてご説明します!
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎』 第6回:ホスピスの癌ケア2
ホスピス緩和ケアの中でも、在宅ケアにフォーカスしてご説明をします。
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎』 第5回:ホスピスの癌ケア1
今回は、具体的にホスピス緩和ケアがどういうものなのか、どういった治療を行うのかといった点に触れていきます。
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎知識』 第4回:ホスピスケアにおける癌
今回は、「ホスピスとはどのような場所か」についてご説明したのち、「ホスピスがどのような患者さんを受け入れるのか」というところについてご説明いたします
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎知識』 第2回:癌の原因と特徴
第2回は、癌の原因と特徴についてのご説明です。まずはこれらを把握し、正しい対策と治療を行えるようにしましょう!