3.在宅ホスピスは、普通のホスピスに比べ家族との信頼関係を築きながら伴走できる
患者さんとその家族から見た違い:最期まで家族でケアできる
在宅ホスピスでは、患者さんからすると、自宅でゆっくり過ごしながらケアを受けられるというメリットがあります。
また、入院中は面会や入浴など病院のルールに制限されますが、在宅だとそのような縛りがありません。
つまり、患者さんとその家族が中心となって在宅療養を受けることができます。
例えば、在宅療養の場合、家族も医療行為を担うことが違いとして挙げられるでしょう。
痛みのコントールだったり、たんの吸引や点滴の処置など、その内容は多岐にわたります。
以下に病院などの医療機関でケアを受ける場合と、自宅でケアを受ける場合の療養環境の比較をまとめたのでご覧ください。
比較項目 | 病院 | 自宅 |
プライバシー | 個室では確保 | 確保されている |
家族と過ごす時間 | 制限がある | いつも一緒 |
食事のメニュー | 病院食が中心 | 自由に選べる |
介護者 | 看護師・家族 | 家族・ヘルパー |
医療行為 | 医師・看護師 | 家族も担う |
死亡時 | 医師が立ち会う | 家族が看取ることが多い |
画像出典:sg-dae.kxcdn.com
看護師側から見た違い:待遇面はあまり変わらない。心により寄り添える点が違う
それでは、看護師側から見て待遇面ではどのような違いがあるでしょうか。
まず、在宅ホスピス、施設ホスピス、一般の看護師の給与はほぼ同水準と言えます。
認定看護師、心理カウンセラー、保健師などの資格を持っている場合には、手当てがプラスされることがあります。
労働時間として、患者さんの自宅へ訪問看護することが多いので、日中の仕事がメインとなるでしょう。
一方で、ホスピスの仕事内容は常に患者さんの死に向き合う仕事です。
一般看護師より仕事内容はハードであると言えますが、その分だけやりがいは大きいでしょう。
このように、在宅ホスピスと施設ホスピスは待遇面で大きな差はありません。
しかし、より長い時間家族の方と過ごせることから、精神面でのケアが重要になると言えます。
参考文献:
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