本記事の目次
今後の経営方針やその他ご活動について
――訪問看護ステーションを増やす予定はありますか?
増やさないですね。
自分の目が届かないところで(訪看を作っても)、どんな看護をされるかわからないので。
それは全く考えていないですね。
自分たちの思う看護をやっていく。
そこにこだわりがあるから、拡げられないんですね。
画像出典:www.kobe-nagomi.com
――でも、患者さんは増えていきませんか?
多いときは90-100人くらいまで増えましたが、今は70人くらいまで落ちてますね。
結構大変ですよ。100人もいて、末期の人が多いと。
今がちょうどいいくらいですかね。スタッフの休みもちゃんとあげられますし。
――今、看護師は何名ですか?
5名です。アルバイトの方入れたら、5.5名ですね。
あと、リハさんは作業療法士が1名で、半分が訪問、半分はデイサービスで勤務しています。
患者さんを見て、訪問リハとデイサービスのどっちが適しているかということを考えたときに、デイでリハビリを提供するのがあっている方もいますので。
――今、訪問看護の患者さんがデイサービスを受けるケースもありますか?
あります、重度の人はね。
重度の人を受けてくれるステーションってあまりないじゃないですか。
そういう方はうちに紹介しますね。そういった方には、たとえば排便コントロールをデイでしたりしていますね。
――かなり運営は大変ですよね。。。
工夫が必要ですよね。
私は、「工夫なくしていいケアはあり得ない」「創意工夫がケアの質を決める」という風に言ってます。
現実問題として、工夫無くしていいケアなんて出来ないですね。
――今後はどのようにご活動されていきますか?
ステーション(在宅サービス部門)に関しては、今の体制で今の質を維持することです。
出来るだけいいケアをしていこうと考えているので、そこはデイであろうと訪問看護であろうと、チームとしてやっていきたいです。
NPOに関しては、ホームホスピスをこれ以上増やすつもりはないです。今後は去年オープンしたカフェを使って、地域で暮らす人たちの支援を進めていこうと思っています。
これが結構人が集まってくれて、2月は月水金だけのオープンでしたが、37人くらいの利用者がいたんですよ。
療養相談が必要な人もいれば、グリーフケアが必要な人もいたりと、様々な方がいらっしゃいます。
まぁ今はオープンしたばかりなので、どういうニーズが利用者の方々にあるのか、利用者を見ながら展開を考えていこうと思っています。
4月以降に本格的にいろんな企画をしていこうということで動いています。
――松本さんの場合、色んな方のご協力が得られていますよね。
そうですね、そういう人たちには恵まれていますね。
4月以降も、大学の先生たちとグループを作って、認知症の会とかそういったイベントを月に2回くらいやりましょうか、と計画しています。
近辺の大学の先生たちも「協力するよ」と言ってくれていますので、そちらも実現させていきたいです。
編集者コメント
ホームホスピス神戸なごみの家代表の松本京子さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか。
前回と今回のインタビューから、「鉄の意志」のようなものが感じられたのは、私だけではないはずです。
そうした、体験に基づいた本物の固い意志があればこそ、いろいろな方を巻き込みながら、社会的な影響を与えられる事業を展開出来ているのではないかと感じました。
今後も、松本さんの取り組みは要チェックです!
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