【訪問看護転職体験談まとめ】世代別にまとめてみました!

【訪問看護転職体験談】30代編

 

訪問看護転職体験談30代編では、看護師時代との違いや、スキルアップのポイントを中心にご紹介させていただきます。

 

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画像出典:linkedin.com

 

訪問看護師転職後に考える、看護師時代との違いとは

 

7年間の病棟勤務を経て訪問看護師に転職したE子さん(30代女性)の体験談をご紹介します。

 

●活動範囲の違い

 

訪問看護では当たり前にステーションをそれぞれの時間に出て、初めての場所に向かいます。

私の所属するステーションは自転車移動が主なのですが、利用者さんの住む場所によっては30~40分移動することもあります。

初めて聞いた時は、大変そうだなと思いましたが、やってみるとそれが楽しくて仕方ありませんでした

いち看護師が自分の所属する場所を抜け出して、自分一人で、しかも外で活動するのですよ?

それは、少なくとも私にとっては大変新鮮でわくわくするものだったのです。

さらに、訪問の間に自分で時間をつくってとる昼食が自由に選び放題という「メリット」については声を大にしましょうか。(私だけかもしれませんが笑)

よほど臭いがつくようなものでなければ制限が無く、何時頃食べるかも自分の訪問の組み立て次第なのです。

 

●自由度が高い訪問看護

 

訪問看護では、利用者さんの家に行っている間は全ての時間をその利用者さんのために使うことができます

その利用者さんの個性に合わせて、その日の調子に合わせて、その時の気分によって、色んな発想で色んなことに対応することができます。

ある意味、患者さんやご家族のご迷惑にならない範囲で「挑戦」しているのかもしれません。

もちろん、自由だからと好き勝手しているわけではなく、その自由さを生かして利用者さんによりよい看護を提供することを考えています。

また、自由だからこそその場のひらめきや判断を必要とされ難しいこともあります。

だからこそ、一生懸命利用者さんのことを考えてその個別性に精一杯対応するという気持ちが大切だと考えています。

 

訪問看護師に転職して良かった点

 

本記事では、匿名希望の現役訪問看護師さん(仮名Eさん、30代・女性)による体験談をご紹介します。

 

●病棟勤務時に経験した「歯がゆさ」を解消出来た

 

病棟勤務の時はもっと患者さん一人ひとりのケアを大切にしたいと考えていました。

例えば、もっと時間をかけて丁寧に爪やすりをかけてあげたい、ゆっくりお話を聞きながら足浴したい、

本人のペースに合わせて離床の援助をしたい、満足いくまでゆっくり湯船につかってもらいたい…

 

こうした看護方法は、病棟ではやりたいと思っていても当たり前のように諦めなければいけなかったこと

しかし、訪問看護では自分の時間の組み立て方の工夫次第でいくらでも可能に出来ます

この点は、訪問看護の醍醐味であり、わたしにとって訪問看護に転職してよかったと思える点です。

 

●訪問看護でも思い出のエピソード

 

80代の女性の家に訪問した時のことです。

その方は軽肥満で糖尿病予備軍

医師からはお菓子禁止、運動励行、と指示があり、その管理のために訪問看護が入っている状況でした。

しかし、一人暮らしで甘いものを食べるのが一番の楽しみであるその方にとって、

医師からの指示は一方的なものと感じてらっしゃったようで、それを強要される気がして医療者全般に心を閉じてしまいデイケアにも参加しなくなっていました。

そこでその日はリハビリのメニューをとりやめ、ずっと悩んで緊張しっぱなしだった体をマッサージしながらお話を聞くことに。

また、医師から許可を得て、大好きなアイスを食べられるよう、食べる時間を工夫することを提案し、一緒に食べたりもしました。

すると、嬉しい、嬉しい、とポロポロと涙を流して自分の中で抱えていたことを次々と話してくださったのです。

そして、活気を取り戻してデイケアにも運動にも意欲的になり、お菓子のコントロールもできるようになってきました。

 

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画像出典:moorestownvna.org

 

訪問看護に転職した際のスキルアップの心得

 

看護師になってから、内科病棟での勤務や、外来で外科、整形外科、脳外科、婦人科の経験をし、30代(35歳)の時に、もっと自分の経験を活かしたいという気持ちになり訪問看護に転職したYさんにお話を伺いました。

 

●自分の看護技術を見直す

 

私が転職を決意したとき、基本看護技術等の教材を新しく購入し、再度勉強をしました。

なぜなら、医療は日進月歩で、本当に新しいことがどんどん増え、今まで常識であったことが非常識になっていることも多くあるからです。

※参考記事:訪問看護師が読んでおくべき書籍6選~患者さんのサポートの参考に!~

 

常時介助が必要な患者さんには付き添い婦(家政婦)さんがつく必要がなくなることがあります。

また、褥瘡(じょくそう)の処置も患部を乾燥させることが良いとされていましたが、今では正反対になっていたりすることも・・・!

 

褥瘡に関して補足すると、以前は日中はオムツをあけ、患部を日にあてて乾燥したり、消毒した後にドライヤーで乾燥させたりしていました。膀胱洗浄は週1~2回は行っていました。

ですが、今では膀胱洗浄はしないそうです。

※参考記事:体位変換で介助者が褥瘡(じょくそう)を予防するための3つのポイントとは?

 

このように医療の世界では、日々やり方が新しくなってきております。

ですので、私が今までやってきた医療の手法も正しいのかどうなのかを新しい情報を取り入れていかなければ、患者さんに最適なケアをすることができません。

転職の機会を活用し、今一度自分の看護技術を見直すことをお勧めいたします。

 

【訪問看護転職体験談】30代編〜まとめ〜

 

看護師時代との違い、訪問看護に転職してよかった点、スキルアップのポイントなどをご紹介させていただきました。

30代で転職される方は比較的看護の経験もあり、自身のスキルアップのため本来思い描いていた看護師像の実現の為に転職される方が多くいました。

看護師としての経験もあり、技術も身についた30代は転職にはいいタイミングだと考えます。

詳しく知りたい方は以下のリンクがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

 

【体験談】 訪問看護師転職後に考える、看護師時代との違いとは?

【体験談】看護師経験7年の現役訪問看護師が語る訪問看護の魅力

【体験談】訪問看護に30代で転職したときのスキルアップの心得

▶ 次ページへ:【訪問看護転職体験談】40代、50代編へ

 

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