IADLとは? 評価対象、評価指標(Lawtonの尺度、FAI)、必要性について概説!


 

ADLと同様に、医療の現場でよく使われるIADLという言葉。

臨床に出てしまうと無意識にIADLについて考えているものの、いざ質問されると答えられないという人、多いのではないでしょうか。

今回はIADLとは一体何かというところを学んでいければと思います。

 

IADLとは

画像出典:blog.sunbeltstaffing.com

 

IADLとは?

 

IADLとは、手段的日常生活動作能力(Instrumental ADL)と呼ばれるものになり、医療介護の分野では重要な評価するべきものとなります。

それでは、IADLとは何を評価する者なのでしょうか。

 

IADLは何を評価するか

 

IADLは、ADLよりも複雑で高次な行動や行為のことを言います。

ADLよりも、物事を考えながら行わなければならない動作が多く、買い物や洗濯、掃除といった家事全般から始まり、電話をかける、金銭や服薬の管理、移動手段に乗り物を使用することを言います。

 

画像出典:emiral

 

IADLを評価する上でのポイントとは?

 

IALの動作は全て高齢者にとってはやや難しい行為となる上に、高次機能の問題も絡んでいるということから特に金銭や服薬の管理などはADLのように今はできなくてもいつかできるということはかなり確率として低くなります。

そのため、医療者などが常に観察して行動を把握していくことが評価の上での大切なポイントとなります。

 

IADLの評価の指標

 

IADLの指標としては、Lawtonの尺度、Frenchay Activities Index(FAI)、老研式活動能力指標などが使われます。

今回はIADLの八日に良く用いられているLawtonの尺度と、近年、地域在住の高齢者のライフスタイルの評価に使用されているFAIについてご説明していきます。

 

Lawtonの尺度

 

IADLの評価に一般的に用いられる評価方法で、買い物、食事の準備、電話を活用する、家事、洗濯、移送形式、服薬管理、財産取り扱い能力をそれぞれ3~5の項目に分類して評価をしていきます。

数値が高ければ高いほどIADLは低いということになります。

IADLの低下は認知機能の低下の評価の指標にもなるため非常に大切となってきます。

 

画像出典:studybay

 

Frenchay Activities Index(FAI)

 

1983年にHolbrookらによって考案された評価方法で、日常生活の中で応用的な活動だったり、社会生活における活動の中から15項目(食事の用意,食事の後片付け,洗濯,掃除や整頓,力仕事,買い物,外出,屋外歩行,趣味,交通手段の利用,旅行,庭仕事,家や車の手入れ,読書,就労)を評価していきます。

この評価は面接調査であり、3か月間または6か月間の行動を評価するもので、地域で生活できるレベルの高齢者のIADLの評価に用いられることとなります。
▶ 次ページへ:なぜ、IADLの評価が必要なのか

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