なぜ、IADLの評価が必要なのか
ADLは、日常生活動作であるため、当然、出来ていない所はできるようにしないと本人も、介護者も苦労しますが、IADLは前述したように治すことも中には不可能な動作だってあります。
それでは、なぜ、IADLは評価をするのでしょうか。
要介護者を生活者としてとらえる
まず大きな理由1つ目としては、要介護者を生活者としてとらえるということです。
特に病院や施設にいると要介護者としてひとくくりに捉えてしまい、ADL以外のことに目を向けない場合が多いです。
その人が何ができてなにができない、できることは何かを考えるというためにもIADLの評価は大切となります。
画像出典:telegraph
その人にまだ残っている能力、出来ない能力を把握して生活に生かす
ADLは同じくらいの人でもIADLとなるとそれぞれ違っていることが多く、一見ADLが衰えているのにIADLはほとんど衰えていない、またその逆もよくあることです。
そのため、その人に残っている能力を生かして介護施設や医療施設を退所後に在宅で生活できるようにリハビリしたり、出来ないことを補いながら生活するにはどうしたらいいか考えていくためにもIADLの評価は重要となってきます。
IADLとは まとめ
病院や施設にいるとなかなか使わないIADLですが、使ってみることでその人の在宅で生活する様子がよりリアルに見えてくるのではないでしょうか。
在宅復帰が推し進められている現在、ぜひ患者さんの評価に使用してみてはいかがでしょうか。
※参考文献:理学情報ジャーナル
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