看護リフレクションの実例
次に先程紹介させていただいた「①状況の描写・明確化」→「②状況の分析・評価」→「③学習」に添って、看護リフレクションの実例を紹介させていただきます。
◆患者情報
C氏 58歳 男性 統合失調症 入院期間:10年
幻覚(幻聴)に悩まされている
◆なぜ行動を起こしたか
幻聴に悩まされているC氏にどのようにケアを行えば良いのかを考えるため。
◆患者さんとの会話
患者さんの言葉、私の気持ち、私の言葉の3つに分けてやり取りを紹介します。
- 先生が退院しては行けないけど、学生さんと相談してみて。学生さんがOKを出せば退院しても大丈夫だよ。
- ↓
- ほんとかな??
- ↓
- 先生がほんとにそのように言っていましたか?
- ↓
- うん。そうだよ。
- ↓
- どうしよ??
- ↓
- 私は学生なので、勝手に判断できないんです。
- ↓
- けど、先生がそういったんだよ。
- ↓
- 困ったな〜
- ↓
- 私は決めれる立場にないんです。
◆分析の評価・判断
C氏は退院を強く希望することの、そのような幻聴が聞こえたのではないか。
私は、C氏の言葉に惑わされて、曖昧な対応をしてしまった。
◆学んだこと
幻聴に悩まされているC氏の言葉に、私も同じように混乱していたのでは、判断がお互いにつかなくなってしまう。
患者さんの症状を理解した上で、C氏の言葉を聴いていくことが大切であると考えた。
看護リフレクション〜まとめ〜
今回は看護におけるリフレクションという考え方をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
「①状況の描写・明確化」→「②状況の分析・評価」→「③学習」のサイクルを回すことで、看護のレベルアップを目指してみましょう。
その先に看護の本質、自分が本当にやりたかった看護を実現させることができるかも知れませんよ♪
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