本記事の目次
サルコペニアのリスクとは?
筋肉が減少して身体機能が低下してくるサルコペニアですが、介護の道を通り越して生命の危機に遭遇してしまうことさえあります。
画像出典:opnews.com
サルコペニアのリスクその.1:転倒や骨折
筋力が低下してくると、歩行機能やバランス能力が衰えて、転倒しやすい状態となります。
栄養低下が引き金になり骨粗鬆症を併発して、転倒による骨折が多くなってきます。
サルコペニアのリスクその.2:認知症
身体機能だけに限らず、昨今、認知症との関連性が強く指摘されています。
サルコペニアのリスクその.3:生活習慣病や感染症
筋肉は心臓や内臓とも深く関わっているため、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などのリスクが高くなってきます。
オーラル・フレイルとは?
ビーナースの記事「オーラル・フレイルの予防法とは??口内の健康管理が健康寿命をのばすカギとなる?!」にもある通り、オーラル・フレイルとは次の通りです。
日本歯科医師会によれば、オーラル・フレイルとは「口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つ」となっております。
また、日本歯科医師会によれば「オーラルフレイル」とは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。
つまり、しっかりと予防をすればより健康的に近づくということです。
オーラル・フレイルとサルコペニアの関係性とは?
オーラル・フレイルと、サルコペニア。
どちらも時代を反映した新しい医学用語であり、その研究は急ピッチに勧められています。
実は、口腔の衛生管理と気道感染の関連性は、時代とともに認知度が高まっています。
死因の第3位に肺炎が上昇してきたことを受け、これまで以上に口腔ケアの重要性が指摘されているのです。
栄養管理や食事の工夫、そして口腔ケアは肺炎を予防する上ではとても重要なのです。
質の高い口腔ケアを目指す
肺炎の中でもとくに誤嚥性肺炎は、口腔や咽頭内にある細菌が誤嚥されることによって発症してきます。
質の高い口腔ケアを継続していくことは、誤嚥性肺炎の発症を抑制することにつながってきます。
口腔ケアを怠ると、低栄養状態に陥ることもあるため、よく噛める丈夫な歯があることが理想です。
歯並びや義歯の調整などを随時チェックしていくことも大切です。
オーラル・フレイルで健康長寿
口は全身状態を映す鏡です。
歯のメンテナンスや定期的な歯科受診は、健康な身体を作る土台にもなっています。
80歳で20本の歯を残す8020運動を普段から意識して、健康長寿を目指していきましょう。
画像出典:media.licdn.com
オーラル・フレイルとサルコペニアの関係性とは? まとめ
オーラル・フレイルとサルコペニアの関係性は、たとえば次のようなものです。
オーラル・フレイルによって、栄養をしっかりと摂取することができなくなってしまい、活動や栄養、疾患が原因とされる二次性サルコペニアの症状に悩まされてしまう。
ほかにも様々なパターンが存在します。
どちらにしろ、オーラル・フレイルとは誰にでも起こりうる疾患であることを自覚し、正しい口腔ケアを心がけましょう。
なお、サルコペニアは決して高齢者だけを対象にしているわけではありません。
不摂生や暴飲暴食そして運動不足が重なると、あなたの身体はたちまちフレイル状態になってしまいますから十分に気をつけてくださいね。
参考出典
・「NHKきょうの健康 全身の老化を防ぐカギ!『筋肉』『骨』『歯』『認知症』の最新対策」
・「エキスパートナース2017年7月号」 2017年7月20日 出版社:照林社
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