プライマリ・ケアにおける看護師の役割2:人が住み慣れた場所で安心して療養でき、最期を迎えることを支援する役割
次に検討する在宅支援の面では、24時間の対応・支援として、夜間や急変時の対応、患者さんや家族の求めに応じて24時間支援の実施、電話によるトリアージ、電話での薬剤対処法や処置法などの指導が挙げられます。
最期を迎える支援として、ソフト面・ハード面両方で看護師の重要性がうかがえると思います。
以下に代表的な役割を掲載したのでこちらもご参照ください。
- ・訪問診療の補助・訪問看護として、住み慣れた在宅で普通の生活ができるように支援
- ・急性期病院との連携として、外来と在宅との継続看護の提供
- ・災害時における在宅支援として、災害時に備えた体制構築
- ・意思決定支援として、医師に伝えられないことを聞き出す、患者が主体であることを軸に、カンファレンスを実施、看取りについての意思決定支援
などがあげられます。
画像出典:patriciakarla.com.b
プライマリ・ケアにおける看護師の役割3:地域の健康問題に対処する役割
また地域支援の面では、地域全体の健康管理として、地域の産業構造や年齢構成などのデータや地域の特徴の把握など、プライマリ・ケアらしい地域医療に関する役割が看護師にはあります。
具体的には以下のようになっています。
- ・地域のリソースバースンとしての相談役
- ・その人に必要なサービスの判断と提供
- ・地域住民とともに地域医療を考える
- ・地域の健康問題を解決するために、地域医師会や行政その他のサービスと戦略的に結びつく、地域の健康問題を解決するための他職種での協働・連携、行政の地域のスタークホルダーと連携・講演、地域包括ケアの増進
- ・幼稚園や学校健康管理として、園医や学校医の診療の補助
- ・産業施設の健康管理として、産業医の診療の補助
画像出典:i1.wp.com
プライマリ・ケアにおける看護師の役割:まとめ
このような多岐にわたるプライマリ・ケアにおける看護師の役割を果たすためには看護師自身、能力をつける必要もあるでしょう。
自分自身の能力はもちろんのこと、プライマリ・ケア領域の人材の育成、教育についても行う必要もあります。
他職種をどのように巻き込んで、患者さんや家族の満足のいくケアをどう行うのか。
さらに看護師の負担をどのように軽減できるのか、看護師の力量にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
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