あなたは、がん患者さんとの接し方を学んだことはありますか?
今回は、子宮がんに関する基礎情報(初期症状と見分け方)をお伝えしたうえで、
がん患者さんとの接し方のポイントをお伝えします。
子宮がんは、肺がん・胃がん・大腸がんなどに比べると、
女性特有の疾患ということもあり、患者数は少ないです。
しかし、年々増加しており、対策は非常に重要です。
看護師さんだけではなく、非医療従事者も知っておきたい知識です。
是非ご覧ください♪
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画像出典:medscape.com
子宮がんの初期症状
子宮がんは子宮の入り口に発症する子宮頸がん(30歳以上に多く発症)と子宮体部に発症する子宮体がん(閉経後に多く発症)の2つに分けられます。
残念ながら子宮頸がん、体がん供に初期においての特徴的な症状は、ほぼないと言われています。
ご本人の感覚による所が多いのですが、以下に子宮頸がん、子宮体がんの疑いのある症状をご紹介します。」
●子宮頸がんの初期症状
まず、不正出血や月経痛が挙げられます。
また、月経不順も挙げられますが、もともと不規則気味な人は、月経が遅れても異常だと認識しにくいことがあります。
それにより、受診や検診の機会を逃し更に発見が困難な傾向にあります。
また、性交後や婦人科の内診後などに出血する、性交時に疼痛があるなどが挙げられます。
どれも患者本人の感覚に頼る部分が多いのが、現在分かっている初期症状の現状です。
●子宮体がんの初期症状
月経不順・不正出血・帯下(たいげ:おりもの)の異常と増加が挙げられます。
月経不順では、先にお伝えした通り発見が困難な場合があります。
帯下の異常については、性状(色・粘度)、臭い(正常時はほぼ無臭)、量(異常に増加していないか)が挙げられます。
また、不正出血との鑑別が困難ですが、帯下に血液が混じっていないかなども挙げられます。
子宮がんの見分け方
先にもお伝えした通り、子宮頸がん・体がんともに特徴的な自覚症状はほぼなく、客観的な身体変化で見分けることも非常に困難になります。
ここでは上記症状の異常を詳しく記述します。
●子宮頸がんの見分け方
月経不順では、稀発月経(月経周期が39日から90日)となることが特徴です。
不正出血は、比較的量が多い傾向にあります。
色は比較的月経時の色に近いですが、出血してから体外に排出されるまでの時間や量で変化するため、暗赤色から茶色までさまざまです。
●子宮体がん
月経不順では、上記同様です。
不正出血では、比較的量が多い傾向があると言われています。
普段の月経の量や、不正出血が起こってからの量の変化にも注意が必要です。
帯下には比較的症状が現れやすく、性状・臭い・量の観察を行います。これに関しても、普段との比較が重要です。
▶ 次ページへ:がん患者さんとの接し方について
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