介護保険が導入されてから、訪問看護は介護職との連携が必要となってきています。
サービスが導入される前にはサービス担当者会議が開催され、その後サービスが開始された後は連絡ノートを作成し連携を取っています。
では具体的には、訪問看護師は他職種とどのような連携を取っているのでしょうか?
具体的なケースごとに見ていきましょう。
※訪問看護師の仕事内容が気になった方はこちらへ!→在宅の看取りにおける訪問看護師の役割。その3つの柱とは?
画像出典:jp.pinterest.com
【訪問看護師の他職種との連携ケース1】独居や家族不在時の方の場合
訪問介護と訪問看護、訪問入浴など訪問系のサービス事業者と家族との連携
独居の方や家族が日中不在の場合には行ったケアの内容や状態について、家族やサービス事業者間で連携ができるようにノートを作成しています。
医療面でのケアが必要な場合は訪問看護師が中心となり、注意をしてほしいところ、観察して記録してほしい点などの助言をします。
また、患者さんの状態に変化があった時は、訪問看護師にまず連絡を入れてもらうことが大切です。
急な連絡が必要な場合には、ケアマネジャーに連絡し、各サービス事業所へ連絡をしてもらいます。
画像出典:moorestownvna.org
【訪問看護師の他職種との連携ケース2】医療面が重要視される患者さんの場合
ケアマネジャーと連携し、現状把握とサービス計画に活かす
病状的に重症度が高い患者さんの場合は、訪問入浴や訪問リハビリの際に状態が悪化する可能性がある場合があります。
その際には、患者さんの状態を見ながら、各サービスに同行することもあります。
訪問入浴サービスでは必ず看護師さんがおられますが、毎回同じ看護師さんが来られるとは限りません。
やはり普段から患者さんの状態を看ている訪問看護師が同行する方が患者さん自身も安心でしょう。
その際には訪問看護師はケアマネジャーとも連携をとりながら、現状の把握をしてもらいサービス計画に活かしてもらうようにしています。
▶ 次ページへ:訪問看護師の他職種との連携ケース3 家族・患者さんに対しては??
関連する記事
在宅中心静脈栄養法(HPN)のポイント ~目的と種類、アセスメントのポイント~
経口・経管栄養法ができない患者さんでも在宅での療養が可能となった一方、看護師が患者さんの状態の観察に加えて家族への指導・援助をすることが重要となっています。そこで、在宅中心静脈栄養法(HPN)のポイントについてまとめてみました!
在宅での経管栄養の指導について ~胃瘻とNGチューブ・EDチューブの場合~
在宅で経管栄養は胃瘻だけではなく、NGチューブ、EDチューブを挿入する場合もあります。経管栄養の指導は介護者の理解力に合わせて指導をします。指導内容については各病院で統一されているでしょうが、今一度確認してみましょう。
訪問看護師になってみて驚いた仕事5選 ~買い出しや調理をすることも!?~
在宅医療に関わっていると、予想もしていなかった仕事を患者さん、もしくは家族から頼まれることがあります。今回は訪問看護師になってみて驚いた仕事を5つ、紹介いたします。
在宅の看取りにおける訪問看護師の役割。その3つの柱とは?
近年は、住み慣れた我が家で最期を迎えたい、そんな希望をもつ人は少なくなく、終末期であっても在宅を希望する人もいます。そんな希望を叶えるための看護師の仕事として、訪問看護師が注目されていますがその仕事内容や役割とはいったいどのようなものなのでしょうか?
病棟勤務中でも出来る! 訪問看護師のスキルアップ術5選
現在訪問看護に従事する立場として、病棟勤務中に出来る訪問看護師としてのスキルアップ方法を5つまとめてみました!