看護師の仕事をしている中で病棟勤務でも、外来勤務でも悩みはたくさんあるでしょう。
しかし、訪問看護の場合は病院の中で仕事をするのではなく、各患者さんの自宅内でケアをします。
ですので、病院勤務の中での悩みとは少し違いがあります。それは訪問看護のやりがいでもあり、悩みでもあります。
今回は私自身の体験(もしくは周りから聞いた話)に基づいて、訪問看護師が抱えるあるあるな悩みを5つまとめてみました!
【訪問看護での悩みあるある1】患者さんと家族との関係
病棟勤務の場合
病棟勤務の場合でも、患者さんの担当者として看護計画を作成し退院まで担当することはあります。
しかし、担当と言っても勤務の都合上、日勤・夜勤がありますので、常時自分だけが担当の患者さんに関わるということはありません。
訪問看護の場合
一方、訪問看護の場合は、毎日訪問が必要な患者さんは別ですが、たいていの患者さんの訪問は担当看護師が訪問します。
ですので、相性が合えばよいのですが、どうしても相性が合わない患者さん、ご家族も出てきます。
病院と違って患者さんの自宅に訪問し、ケアをするわけですからアウェイの状態です。
信頼関係が築けないとケア中、ずっとご家族が傍におられたり視線を感じたりして、緊張してミスをしてしまったりと悪循環になってしまうことも。
画像出典:vns.org
【訪問看護での悩みあるある2】一人で訪問するため不安がある
病院勤務では医師、看護師長、先輩看護師、同僚看護師など相談できる方がたくさんおられますが、訪問看護師はたいてい一人で患者さん宅へ訪問します。
ですから、患者さんの状態のことをすぐに相談できる方がそばにいないのです。自己判断でケアをしないといけないことも出てきます。
「これでよかったのか、もう少しあの時にこうしておけばよかったのではないか」と不安になり後悔することもあります。
患者さんや家族によっては、電話等で問い合わせて「自分で判断できないので相談します」というだけで、「頼りがいがない」「もっとしっかりした看護師さんに替えてほしい」などクレームがつくこともあります。
自己判断できないわけでなく、慎重に対応をしたいと思っても、こちらの事情は理解していただけないことが多いのです。
画像出典:vnaalbany.org
【訪問看護での悩みあるある3】患者さん宅へ訪問するのが大変!
病院勤務であれば、日勤は朝に出勤して夕方に帰宅、夜勤の場合は夕方に出勤して深夜または朝に帰宅という形での通勤になります。
しかし、訪問看護では1日に何件もの患者さん宅を訪問するわけですから、通勤を1日に何回もすることになるのです。
季節の良い時期であれば、さわやかな風を感じながら季節を満喫できるかもしれませんが、猛暑や酷寒の時は本当につらいものです。
住居の問題もあり、すべての患者さん宅に車で訪問することはできませんので、そうなれば自転車やバイクで訪問することになります。
暑さや寒さだけではなく、ときには台風などの大雨、大雪ということもあります。
しかし、患者さんのため、天候に関係なく訪問するのが訪問看護師なのです。
画像出典:theday.com
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