看護師として勤務する中では、コミュニケーションの悩みは訪問看護問わずあるでしょう。
患者さん一人ひとり個性がありますし、年齢や性別など多種多様に対応をしなければなりません。
ただ、患者さんに長い時間、深くお付き合いをする訪問看護では、病棟勤務とは少し違うこともあります。
以下、比較的訪問看護ならではだと思うコミュニケーション上の悩みを3つご紹介します。
画像出典:kvna.net
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悩み1:病状によるコミュニケーションがとれない場合の対応
訪問看護ならではの利用者さん
病状によりコミュニケーションをとれない患者さんは病棟にいらっしゃいますが、病院に入院している状況は急性期でもあり、退院に向けてリハビリを行っておられる段階です。
しかし、訪問看護でコミュニケーションをとれない患者さんというのは、難病のお持ちの方が多く、進行性で悪化をたどっていることも多いのです。
また、手足は動かせず会話もできないけれど、言われることはしっかりされていて、自分の意思もきちんとお持ちの方も多いです。
コミュニケーションを円滑にするために
そこで、どうしたいのか、どうしてほしいのかを聞き出すためにいろいろと試行錯誤をします。
たとえば現在、顔を少し動かすだけで、器械が話してくれるものもあるのはあるのですが、なかなか時間がかかり、うまくコミュニケーションがとれるというものではありませんでした。
必要と思われる事柄を書き出し、アイコンタクトをしてもらったりもしましたが、「イエス」「ノー」はわかっても、具体的な内容は理解できません。
もっとこうしてもらいたいとかあったのではないかと思うこともたびたびありました。
悩み2:カウンセリング的なコミュニケーションが求められること
ご家族と接する機会が多い訪問看護ならではの悩み
訪問看護ではご家族と接する機会は病棟勤務よりたくさんあります。
自宅で療養するためにはご家族の協力は必要不可欠だからです。
患者さんを支えているご家族はいろいろな不安をお持ちですし、高齢者世帯などはご家族自身の健康状態にも不安を感じておられます。
また、在宅での療養は期間が決まっておらず、心身ともに負担を感じられることもあるでしょう。
さらには、訪問看護師の前では良き介護者でいなければならないというプレッシャーからストレスを発散できずに、患者さんに対して虐待をしてしまうというケースもあります。
ご家族とのコミュニケーション法
ご家族と接する際には、ちょっとした言動や素振りなどで危機を察知し、時間をかけて話をしながら、不安や負担になっていることを聞き出すことが必要です。
「ストレスはありませんか?」と言って、「ストレスあります」とはなかなか答えてはいただけないので、どう聞き出せばよいかも考えなければなりません。
臨床心理士のような知識やスキルもあれば、ケアの質を高められるのかもしれません。
画像出典:ligo.co.uk
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