今回のテーマは、「勤務地」の違いになります。
第1回の一覧表では、
- 看護師の勤務地→病院
- 訪問看護師の勤務地→自宅や老人ホームなどの居宅
ということをお示ししましたが、それらによってどのような違いが生じるのでしょうか?
移動時間(量)や転勤の有無等、業務内容とはまた違った視点から、「勤務地に関連して生じる違い」についてご説明していきます。
画像出典:girlschannel.net
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第8回 訪問看護師と看護師の「勤務地」の違い
第10回 まとめ ~「車の両輪」としての訪問看護師と看護師~
看護師の勤務地:「病院」
まずは、「病院」で勤務する看護師から見ていきましょう。
病院勤務の看護師さんの1日の移動量って?
いきなりユニークな切り口と思われるかもしれませんが、実際に働くとなると、結構重要だったりするのが移動量です。
これを知ることで、看護師がどのぐらい大変なのか(あくまで移動量という面だけですが・・・)という点を再確認できるかと思います。
さて、万歩計をつけて勤務をしているある看護師さんの事例でいえば、次のような歩数が目安になるのだそう。(男性なので、女性の場合はもっと歩数が多い可能性があります)
日勤:7,000~8,000歩
夜勤:13,000~15,000歩
※さらに、忙しいと「+2,000歩くらい」とも仰っています。
ちなみに、歩数ではイメージがつかないという方のために参考として距離で測ってみると、その移動量の多さが実感できるかと思います。
普通に考えると、「移動距離」=「歩幅」×「歩数」ですが、「歩幅」は大体のところ「身長×0.37~0.5」と言われています(歩幅はゆっくり歩き⇔早歩きで変わります)。
上記の事例の場合、男性ですので身長を「170cm」とし、歩く速度が普通(×0.45)とします。
そして、一日に1万歩歩いたとすると、一日の移動距離は、日勤で「約7.7km」にもなります。
夜勤の場合には、なんと「10km前後」も歩いていることになります。(参考はこちら)
看護師に転勤ってあるの?
ご自身がご結婚なされたり、やむを得ない事情で引っ越しする場合を除いて、看護師に転勤はあるのでしょうか?
これに対しては、主に下記の3つの場合に限り、「ある」という答えになります
- 医療機関が所属しているグループが各地で手広く病院経営をしている場合
- 国立病院をはじめ、系列病院がある場合
- 自衛隊が勤務先の場合
「看護師には転勤はないと思って就職したにもかかわらず転勤を命じられた!」なんてことがないように、
少なくとも勤務(しようとしている)先が上記3つに当てはまらないかどうか、事前のチェックをしておいてくださいね!(参考:ココナス)
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