『看護師と訪問看護師のイロハ』 第5回:勤務態様(働き方)

 

前回まではいわば「教科書的」な内容を綴ってきましたが、この第5回以降はいよいよ「看護師と訪問看護師の内情」にかかわる論点が出てきます。

そこで、まずはじめに論点として挙げたいのが、「働き方」という点。

一般的に、看護師はその業務の過酷さに加え、たとえば人間関係のもつれが原因で転職をする方が多いと言われています。

一方、訪問看護師は基本的に一人で訪問するため、個人のスキル(幅広い専門知識)が重要になってきます。

この辺りの内情、特に「働き方」に関する点というのは、どのように整理出来るのでしょうか?

今回は、この点を詳(つまび)らかにしていきたいと思います!

 

画像出典:d4.dion.ne.jp

 

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本シリーズ『看護師と訪問看護師のイロハ』の目次

 

第1回 シリーズの手引き

第2回 訪問看護師と看護師の「業務」の違い①

第3回 訪問看護師と看護師の「業務」の違い②

第4回 訪問看護師と看護師の「目的」の違い

第5回 訪問看護師と看護師の「勤務態様(働き方)」の違い

第6回 訪問看護師と看護師の「勤務時間や形態」の違い

第7回 訪問看護師と看護師の「平均年齢」「平均年収」の違い

第8回 訪問看護師と看護師の「勤務地」の違い

第9回 訪問看護と看護の「ユーザー」の違い

第10回 まとめ ~「車の両輪」としての訪問看護師と看護師~

 

看護師の「勤務態様(働き方)」ってどうなの?

 

まずは、業務の大部分をチームでこなす看護師の働き方から見ていきましょう。

 

看護師、チーム

画像出典:kagayaki-nurse.jp

 

「チームで働く看護師」のメリット

 

仕事内容の面では、圧倒的な「学びの機会」があることが、チームで働く看護師のメリットと言えるでしょう。

毎日のカンファレンスでは意見交換の機会が必ずありますし、(時間外のことが多いとはいえ、)勉強会や委員会活動にも参加することが出来ます。

また、やはり1人(もしくは少人数)で出来ることには限界があります。

大きな病院では、設備も整っていますし、人数が多ければ経験出来ることの幅も広がります

 

「チームで働く看護師」で出やすい問題点

 

看護師にとって、「院内での人間関係」は、やはり重要です。

大人数でのコミュニケーションはもちろんですが、「組織内での人間関係」という点で特殊な空間が生じてしまうこともあるかもしれません。

ひとそれぞれで考え方は違うものの、一方で、責任ある組織にはルールが必要なことも確か。

そのため、ある種業務がルーティン化してしまう部分があることは否めません。

それぞれの役割が明確化されて、業務が合理化されることは「組織」としては望ましいこともあるかもしれませんが、
個人単位でいうと、窮屈に感じてしまうこともあることかと思われます。
(参考:40代看護師が教える!失敗しない転職サイト選び

 

▶ 次ページへ:訪問看護師の「勤務態様(働き方)」ってどうなの??

 

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