『看護師と訪問看護師のイロハ』　第7回：平均年齢・平均年収

訪問看護師の平均年齢と平均年収

 

では、次に訪問看護師の平均年齢と平均年収をご説明します。

 

画像出典：nurse-riko.net

 

訪問看護師の平均年齢

 

訪問看護師の平均年齢は「48.5歳」と、看護師に比べてかなり高くなっています。

それもそのはずで、訪問看護には「基本的に一人」という制約、つまり「熟練者」の必要があるからです。

実際、「職場の勤務年数」の平均はステーションの常勤職員で 5.3 年、非常勤職員は 4.9 年となっており、
訪問看護の経験年数はそれぞれ 7.3 年、6.3 年となっています。

なお、訪問看護師の年代については、常勤・非常勤ともに 40 代が多い一方で、常勤職員では次いで 30 代、非常勤職員では次いで 50 代が多くなっています。

ただし、今後は在宅への移行が進められることはほぼ間違いない（2016年診療報酬改定を参照）ため、
平均年齢はどんどん下がる可能性が高いかと思います。

（参考：「訪問看護の人材確保・定着に関する調査」）

 

訪問看護師の平均年収

 

「ナースなワタシのお給料」というwebサイトで、

勤務形態を「日勤常勤」、業務内容を「訪問看護」とした場合、平均年収は「約433万円」という結果になりました。

 

なお、一般的に訪問看護師全体の平均年収は、「約400~500万円」と言われています。

理由は下記の3つが考えられます。

1. 夜勤手当がない
2. 非常勤看護師の比率が高い
3. 病棟勤務のスキルが給料に反映されない場合がある

 

訪問看護師全体の平均年収は、数字としては看護師よりも小さいですが、
時間集約型の労働体系（＝基本的に夜勤が無い）でこの収入は、一般的には割がよい方だと言えるでしょう。
（参考はこちら）

 

まとめ　～就職・転職前にはしっかり情報収集を！～

 

以上、いかがでしたでしょうか？

看護師という職業上、職業”全体”の平均年齢や平均給与で職を定める方は、おそらく多数派ではないかと思います。

特に平均給与に関しては、出来れば「無視したい」という方もいるかと思いますが、実際はそうとも言えませんよね。。。

 

一方、職場の平均年齢・平均給与というのは、「職業」と違って選びやすいもの。

就職や転職を決断する前に、しっかり情報収集しておくことが大切かと思います。

 

→次回の第8回は、「勤務地」の違いについてご説明します！

 

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